8月14日から18日にかけて広島・JMSアステールプラザで開催される、国際アニメーション映画祭「ひろしまアニメーションシーズン2024(HAS)」のプログラムが明らかになった。
まずは「アリス」「ファウスト」など独自の映像世界を造形する
日本映画では「
そのほかアニメ界に貢献をした故人たちの作品を集めた追悼プログラムや、世界のアニメーション映画祭に注目したプログラムも。HAS2022で好評を得たクィア・アニメーションプログラムも行われ、前回に引き続き矢野ほなみがキュレーターとして参加する。詳細やタイムテーブルは公式サイトで確認してほしい。
HAS2024プロデューサー・土居伸彰は「国内にアニメーション映画祭が増えるなか、『ひろしま』という場所で何をすべきなのか徹底的に考え抜きました。その結論が、歴史の継承と更新です」「短編も長編もテレビもウェブも、分野は違えどたくましく作りつづけるクリエイターたちそしてその作品と出会いたいのであれば、『ひろしま』へぜひおいでください。歴史を語り合い、そして新たな潮流を、この場で一緒に紡いでいきましょう!」とコメントを寄せた。なおチケットは明日6月29日に発売される。
土居伸彰 コメント
国内にアニメーション映画祭が増えるなか、「ひろしま」という場所で何をすべきなのか徹底的に考え抜きました。その結論が、歴史の継承と更新です。世界がますます歴史を歪めて忘却し、目の前の現実への即時的な反応を求めるようになるなか、これまで私たちはどのようなアニメーションを愛し、どんな作家たちを祝福してきたのかを忘れないようにしたい──「記憶し、それを語り継いでいくこと」こそが、この地で映画祭をやることの義務だと考えました。
歴史とは、紡がれていくものです。過去を見つめなおしたとき、そこから現在・未来へとつながる道が見えてくるものです。1990年代以来日本で絶大な人気のシュヴァンクマイエルと、2020年代にその後継になりそうなレオン&コシーニャの特集が並ぶのは、まさにそういう景色を作りたかったからです。
歴史の磁力に引き寄せられるようにして、今回はすでに150名を超える作家・関係者の来場が国内外から見込まれています。長編コンペティションに選ばれたパキスタン初の2D長編作品「ガラス職人」も要注目です。日本アニメに影響を受けながら、パキスタンの視点だからこそ辿り着ける領域へと、その表現をアップデートしています。
短編も長編もテレビもウェブも、分野は違えどたくましく作りつづけるクリエイターたちそしてその作品と出会いたいのであれば、「ひろしま」へぜひおいでください。歴史を語り合い、そして新たな潮流を、この場で一緒に紡いでいきましょう!
山村浩二 @Koji_Yamamura
ひろしまアニメーションシーズン2024のプログラムが明らかに、チケットは明日発売(コメントあり) https://t.co/T1Vya7G5mi