監督・足立正生×主演・古舘寛治で東アジア反日武装戦線元メンバー・桐島聡を描く映画を製作

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「REVOLUTION+1」の足立正生が監督を務める「逃走、貫徹!(仮題)」が7月上旬にクランクイン。古舘寛治を主演に迎え、新左翼過激派集団である東アジア反日武装戦線「さそり」の元メンバー・桐島聡の最期の4日間を描く。

古舘寛治

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足立正生

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桐島は1975年に連続企業爆破事件の被疑者として全国に指名手配されたが、逃亡から約49年後の2024年1月25日に病院へ搬送され、4日後の1月29日に死去した。死亡の直前、担当医師に本名である“桐島聡”として死にたいと語ったそうだが、そこには多くの謎と、逃亡生活の終焉や自らの死を予感した決意が含まれていたという。逃亡中は“内田洋”という偽名を使用し、地方都市で絶望的な孤独の中にいた桐島。本作は、彼が逃亡生活に見出そうとしたものと向き合っていく。

撮影を担当するのは、足立と日本大学芸術学部映画学科からの学友で、多くのテレビドキュメンタリーを手がけた山崎裕。さらにエグゼクティブプロデューサーとして、ロフトグループの創業者である平野悠が参加している。足立の熱望によって古舘が桐島役で出演したほか、5月に行われた2800人参加のオーディションから選ばれたキャストも出演する。足立、古舘のコメントは以下に掲載している。

足立正生 コメント

警察による誤認手配に50年間追われ、辛苦の逃走を続けた青年・桐島聡が獲得しようとしたものは何か。
彼の生き様は、地獄の沙汰では済まない残虐世界だったのか。
しかし、同時に、死の間際に「私はキリシマサトシだ!」と名乗り出て表現し、獲得しようとしたものは何か。
それは、彼が生きた怨念となった「革命への確信」への証だったのだろう。それらは、映画でしか描けない。

古舘寛治 コメント

ある日、足立さんと初めて会った。やるしかないと思った。
言葉にしがたい個人の魅力というのは人の動機付けになるんだなと驚いた。
お金が動機でないということは反資本主義的であろう。
この映画のスタートとしてまずは上々である。

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読者の反応

KATOU Fumihiro @mostsouthguitar

暗殺犯山上を扱った「REVOLUTION+1」は、彼に願望を語らせた腹話術映画だった。
今度は死んだ桐島聡で腹話術映画を作るそうだ。
事実なんて、どうでもよい人たちの映画だ。

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