キノフィルムズが配給する本作は、実在した女優・
脚本は数々の日活ロマンポルノ作品や鈴木清順の浪漫三部作、相米慎二の監督作を手がけた田中陽造が40年以上前に書いたもの。多くの監督が映画化を熱望しながら、長い間実現することがなかった幻の脚本として知られる。根岸と田中は「ヴィヨンの妻」に続くタッグとなった。
泰子を演じた広瀬は「大正というモダンな時代を自由にというか、必死というのか、無謀に駆け抜けた女性でした。本当に体力のいる役でした」と述懐。さらに「根岸監督の映画づくりというものを、この目で見て、体感して、とても贅沢でした」と振り返る。
根岸は「大正から昭和へ移る時代を舞台に、ひとりの女とふたりの男の、奇妙な三角関係と真摯で壮絶な青春を描いた作品です。ぜひ、今の時代に青春を送る若者たちに観ていただきたいです」とコメント。田中は「40年以上も前に書いた脚本ですが、今の時代に共鳴してくれればと願います」と語っている。
中原と小林のキャストは発表されていないため続報を待とう。
広瀬すず コメント
今回演じた長谷川泰子は、大正というモダンな時代を自由にというか、必死というのか、無謀に駆け抜けた女性でした。
本当に体力のいる役でした。
根岸監督はこの作品が16年ぶりの長編映画と聞いておりましたが、それを感じさせない程、現場では監督の体力が一番すごかったですね。根岸監督の映画づくりというものを、この目で見て、体感して、とても贅沢でした。
是非、ご期待ください。
根岸吉太郎 コメント
大学で学生に映画を教えたり共に学んだりしているうちに、時があっという間に過ぎ去り16年ぶりの長編映画となりました。「ゆきてかへらぬ」は多くの監督や演出家が映画化したいと望んでいた知る人ぞ知る田中陽造さんの珠玉のシナリオです。これを託され5年の準備期間を経て素晴らしいキャストに恵まれ完成しました。
今回のすずさんは奥深いところで役を捉え、まるで泰子という主人公に憑依したかのようです。誰も見たことのない泰子の「広瀬すず」がここにいます。
大正から昭和へ移る時代を舞台に、ひとりの女とふたりの男の、奇妙な三角関係と真摯で壮絶な青春を描いた作品です。ぜひ、今の時代に青春を送る若者たちに観ていただきたいです。
田中陽造 コメント
女優と詩人と批評家の、二度と戻れない青春時代を描いた映画です。
40年以上も前に書いた脚本ですが、今の時代に共鳴してくれればと願います。
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広瀬すずの映画作品
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シン・足立−10.0(足立紳) @shin_adachi_
根岸吉太郎監督はもちろんだけど田中陽造の新作が見られるのがとても嬉しい(脚本は40年前に書いて板とのこと)。90年代の傑作「新・居酒屋ゆうれい」も間もなく神保町シアターでやる。「居酒屋ゆうれい」ももちろん最高。 https://t.co/dNDp6kH8uX