「コンプリシティ/優しい共犯」で第19回東京フィルメックスの観客賞を受賞した近浦が、実体験に着想を得て制作した本作。主人公の卓(たかし)は幼い頃に家族を捨てた父・陽二が警察に捕まったという報せを受ける。久しぶりに再会した陽二は認知症で別人のように変わっており、再婚相手の義母も行方がわからなくなっていた。やがて卓は、陽二と義母の生活を調べ始める。
卓役に森山、陽二役に
藤とは、近浦が初めて手がけた短編「Empty House」、長編第1作「コンプリシティ/優しい共犯」に続く3度目のタッグとなった。近浦は大島渚の監督作「愛のコリーダ」での最初の“藤竜也体験”を回顧しながら「自分が映画を作るならこんな役者と仕事がしたいと、まだ学生の頃から思い続けていました」「常に新しいものを作ろうとしている真摯さ、気迫がある」と語る。また芝居に対する藤の姿勢に言及し「細かく人物造形の話をするというより、現場に身を置きながら、鋭い感度で役の芯をつかみ取り、その人生を生きていく──そういった役者だと思います」と信頼をにじませた。
真木よう子、原日出子も出演した「大いなる不在」は7月12日より東京・テアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国で順次上映。7月19日からは、ギャガの配給にて米ニューヨークのアンジェリカ・フィルム・センターでも劇場公開されることが決定した。
※大島渚の渚は旧字体が正式表記
森山未來の映画作品
リンク
はるこて @harukotetu
森山未來ってめっちゃ色気あるよね。
「下山事件」で魅了されたわ。
藤竜也もね。
そこに佐野さんのエンディングとかすごいね。 https://t.co/c1UHKHTFDh