「言えない秘密」上海へ、京本大我は初の海外映画祭に興奮「体感が早かった」

映画「言えない秘密」が第26回上海国際映画祭に出品。現地時間6月15日にレッドカーペット、6月16日にアジアプレミア上映が行われ、キャストの京本大我、古川琴音、監督の河合勇人が参加した。

本作はトラウマを抱えた音大生・湊人が、謎めいた雰囲気を持つ雪乃が奏でるピアノの音色に導かれ、運命的な出会いを果たすラブストーリー。京本が湊人、古川が雪乃を演じた。

海外の映画祭でレッドカーペットを歩くのは初めてだという京本と古川。河合の提案により、3名は手をつないで登場した。京本は「一瞬で終わってしまうくらい体感が早かった」「リスペクトしていただけているような温かい空気感」と興奮した様子を見せ、古川は「すごいカメラの数とメディアの数で、上海は暑いんですけど、それ以上に映画祭の熱気を感じることができました」と感想を伝える。

そして満席となった舞台挨拶で、3人は大きな歓声に迎えられた。京本は「大家好、我是京本大我（皆さんこんにちは、京本大我です）」と中国語を交えて挨拶し、「素敵な作品だと自分たち自身でも思っているので、どうぞ皆さんにもこの作品をずっと愛していただけるようになれたらいいなと思います」とコメント。古川も「大家好、我是古川琴音（皆さんこんにちは、古川琴音です）。本当にレッドカーペットのときからすべてに圧倒されていまして、このような中国の大スターたちが集まる中に私たちを温かく迎え入れてくださって本当に本当にうれいなと思っています」と述べ、「かわいい」などの声援を受けていた。

その後のQ&Aでは、河合が本作で工夫した点について「原作のユーモアと恋愛ドラマの切ない感じを日本版にも残しつつ、日本に置き換えた際に不自然にならないように。いろいろな秘密が隠されているんですけれども、観終わった人たちに謎が残らないように1つひとつわかりやすく描きました」と述懐。役作りにおいて難しかった点を聞かれた京本は、「等身大なキャラクターなので、なるべく自然体で演じられるように語尾などを自分らしい言い回しに直してみたりした」と答え、「雪乃を演じる琴音ちゃんが素敵に演じてくださったので、心も体もある意味身を任せてその場の空気感とか、漂っている空気を大切にお芝居させていただきました」と振り返った。

一方で古川は「どこかミステリアスでつかみどころがない」と自らが演じたキャラクターを分析しつつ「雪乃の人間らしさ、苦悩だったり葛藤だったりが見えるように演じたいなと思っていました」と回想。ピアノ演奏シーンにも触れ、「京本君は3カ月前から猛特訓をして、ピアノバトルのシーンなどを弾けるようになっていてすごくびっくりしました。私も経験はあったのですがブランクがあったので、負けないように一緒にがんばって練習していました」と思い返した。

「言えない秘密」は6月28日より全国ロードショー。キャストには横田真悠、三浦獠太、坂口涼太郎、皆川猿時、西田尚美、尾美としのりも名を連ねた。