原作は1973年に安部公房が発表した同名小説。「人間が自己の存在証明を放棄した先にあるものとは何か?」をテーマとし、その幻惑的な手法と難解な内容のため、映像化は困難と言われていた。安部本人から直接映像化を託された石井のもと、1997年に製作が決定したが、不運にもクランクイン前日に撮影が頓挫。そして安部の生誕100年にあたる2024年、石井はついに「箱男」の映画化を実現させた。
YouTubeで公開中の予告編には、カメラマンである“わたし”が箱という鎧をまとい、完全な孤立・完全な匿名性を手に入れて一方的に世界をのぞき見る姿を収録。箱男の存在を乗っ取ろうとするニセ医者や、完全犯罪に利用しようとたくらむ軍医、さらに“わたし”を誘惑しようとする謎の女までもが現れる中、“本物”の箱男をめぐる戦いが始まる。永瀬が“わたし”に扮したほか、
またベルリン国際映画祭、シアトル国際映画祭に続き、アメリカ・ニューヨークで現地時間7月10日より開催されるJAPAN CUTSにも本作の出品が決定。映画祭側の強い希望により、石井の監督作「水の中の八月」の特別上映も決まり、石井は「箱男」「水の中の八月」の両上映日に登壇予定だ。
映画「箱男」予告編
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若村朱夏(ボドゲ好きカウンセラー&役者&脚本家) @Crystalwicca_HS
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