映画「
嶽本野ばらの同名小説をもとにした「ハピネス」は、余命1週間と医者から宣告された少女・由茉と、彼女の夢を全力で支えようと奔走する少年・雪夫による青春ラブストーリー。窪塚が雪夫、蒔田が由茉に扮した。橋本は雪夫の姉・月子、山崎と吉田はそれぞれ由茉の父・英生役と母・莉与役で出演している。
窪塚は「友達や家族が『よかった』と言ってくれるのがうれしいですし、Xで検索して皆さんの温かいメッセージを読みました。感謝感激です」と、蒔田は「私もXで毎日感想を読ませていただいています。そして、母からの感想もとてもうれしかったです。由茉と莉与の関係が、私と母に似ているんです」と述べた。篠原も「『ハピネス』というタイトルですから、感情の起伏を経て、最後に『ハピネス』『ハッピー』とはこういうことだと観客の方に思っていただけたら」と語る。
キャストの印象を尋ねられた篠原は「窪塚くんは『台本を読んで泣きました』と言ってくれて。台本の読み込みがしっかりしていましたし、雪夫に懸けるものすごい情熱があったと思います」「蒔田さんはテストのときから頼もしかった。本番に強く、すごい方だといつも思っていました」とコメント。「橋本さんは主人公たちをアシストする月子として、ある種要(かなめ)のような形で印象を残してくれました」「吉田さんは現場でパッとスイッチが入って気持ちを出していくさまが、見ていて高まるものがありましたね」「山ちゃん(山崎)は、僕と組んだ作品ではこういった普通の役は初めて。彼がクライマックスで見たことのない芝居をしたときは、やるじゃん!とグッときました」と答えた。
窪塚との共演について山崎は「雪夫がすごくまっすぐに由茉を見つめていた。(雪夫を演じた)窪塚くんが持つまっすぐさに心を打たれました。話していたら、涙が出てくる……」と目元を拭う。続く吉田は「由茉が苦しい思いを吐露するシーンがあるんですが、蒔田さんはリハーサルなしのワンカット撮影を、高い集中力で一発OKを出して。私は彼女の慟哭を聞いていましたが、涙が出るくらい素晴らしいシーンでした」「普通の女の子としてかわいらしさと、俳優としての素晴らしさがある方。一緒にお芝居ができて幸せでした」と蒔田を称賛。また雪夫の感情があふれる場面に触れ「周りから見れば雪夫の苦しさは十分伝わってきているんですが、窪塚さんの理想には達していなかったようなんです。それで『もう1回やらせてください』と何度もテイクを重ねていって。窪塚さんの苦しみもがく姿が雪夫とぴったり重なって見えて、私はカメラの裏で泣きました」「蒔田さんと窪塚さんの芝居の説得力が、この作品にリアリティをもたらしていると感じました」としみじみと語る。
「好きなシーン、大切なシーンは?」という質問には、橋本が「気持ちの整理をつけられない雪夫が、月子とベンチで話をするところです」と答え「窪塚さんの感情が漏れ出てきて、涙でぐちゃぐちゃになってしまうところまで監督がテイクを重ねていました。すごく素敵な瞬間に立ち会っていると感じつつも、“姉”として彼の姿を見てはいけない気がするとも思ったんです。なので目線を合わさず、でも彼を支えることに集中しました」と振り返る。蒔田は「美術室の場面です。由茉と雪夫がお付き合いを始める前、お互いを知っていく段階のところ。クランクインのシーンだったので、緊張しながら窪塚さんとお互いの距離感を探っていました。素敵なシーンになったなと思っています」、窪塚は「雪夫と由茉が旅行に行くシーンは、本当に幸せしかなくて。撮影に入ってから蒔田さんとほとんど一緒にいましたが、その中でも一番の笑顔を見れたのがあのシーンなんです。昨日のことのように覚えているというくらい、笑顔が雪夫としても僕としても胸に焼き付いています」と述べた。
イベントの最後には、窪塚から原作者・監督・スタッフ・キャストに向けた感謝の手紙が読み上げられた。窪塚は「こんなにも心が揺れる役を演じられたのは間違いなく自分だけの力ではありません」とお礼を言い、蒔田へ「同じシーンや一緒に映っていないシーンでも、雪夫としても自分自身としても大きな支えになっていました。蒔田さんからにじみ出る魅力は完全にまねすることはできないかもしれないけど、今も今までもたくさん学んできたので、一生大切にしていきたいと思います」と笑顔で伝える。対する蒔田は「うるっときちゃいました。私も主演は数えられるくらいしかやったことがなくて、恋愛ものも初めてで。相手役が愛流くんでよかったです」と涙を浮かべた。さらに窪塚の父・窪塚洋介からのサプライズメッセージも読み上げられた。
バンダイナムコフィルムワークス配給の「ハピネス」は全国で公開中。
映画「ハピネス」予告編
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