「キングオージャーFLT」サプライズ連発で閉幕!酒井大成らがツアー完走

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「王様戦隊キングオージャー ファイナルライブツアー2024」の千秋楽となるオオサカ国公演が、去る5月19日に大阪・オリックス劇場で行われた。映画ナタリーでは大千秋楽となる3回目の模様をレポートする。内容に触れているので、配信などで視聴予定の方はご注意を。

「王様戦隊キングオージャー ファイナルライブツアー2024」千秋楽の様子。

「王様戦隊キングオージャー ファイナルライブツアー2024」千秋楽の様子。

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特撮ドラマ「王様戦隊キングオージャー」のフィナーレを飾る本イベント。テレビシリーズのキャストである酒井大成渡辺碧斗村上愛花平川結月佳久創池田匡志矢野聖人が出演し、MCはスーパー戦隊親善大使の松本寛也が務めた。第1幕は本編メインライター・高野水登による完全オリジナルストーリーのヒーローショーを上演。宇蟲王ダグデドを倒し平和になったのち、新紙幣のデザインを決めるため、王様たちがオオサカの地に降り立ったことから物語が展開する。

酒井扮するギラ・ハスティー、渡辺扮するヤンマ・ガスト、村上扮するヒメノ・ラン、平川扮するリタ・カニスカ、佳久扮するカグラギ・ディボウスキ、池田扮するジェラミー・ブラシエリが舞台に登場し、それぞれ名乗り口上を披露したところで、かつてデズナラク軍と戦い敗れた英雄の子孫を名乗る怪人・カスナラク198世が乱入。カスナラクの陰謀により、新紙幣のデザインを決めるサミットは「チキュー王大選挙」に変更となった。一方、裏では矢野扮するラクレス・ハスティーが、カスナラク198世の息子・199世の暗躍を止めるべく動き始める。

第2幕の「トーク オブ KINGS & ロッKING フェスティバル」はオープニング曲「全力キング」のダンスからスタート。キャストたちが客席に降りる演出も見られた。トークでは「伝説のアルバム」と題し、キャストたちが1年間を振り返る。「初めて会ったときのお互いの印象」「初変身の思い出」「お気に入りの回」などの話題で盛り上がったのち、最後のテーマは「未来永劫残しておくべき、王様たちが選ぶ名シーン『キング・オブ・シーン』」というものに。酒井が「お兄ちゃん(ラクレス)は威厳のあるキャラだったじゃないですか。それが崩れ始めてユーモアのあるキャラクターになったのが、(第44話の)『ギラ、脱落』、あそこらへんからじゃないですか。だからあのへんが好きで」とセリフが印象的なシーンを挙げ、矢野はこれを全力で再現。渡辺は「(第36話の)ヒメノへの求愛ダンス」と自分で演じたシーンを挙げ、「最終日にこれ(再現)やるのか」とボヤきながらも、「ジェラミー・“マサシエリ”と考えたダンスです」と奇妙なダンスを踊ってみせた。矢野は「私はな、(第49話でラクレスが)『戦士たちにシュゴッドの加護があらんことを!』って言うところが好きなんだ。これ、『戦士たち』を『王様戦隊キングオージャー』に変えて言うから、皆さん(観客)が『うぉぉぉ!』っていうのをやりません?」と提案し、客席とのコール&レスポンスで会場を盛り上げてトークパートは終了した。

続いて酒井による「ここからはロッKING フェスティバルだ! みんな、ペンライトの準備はできているか? 最後はもちろん、6人全員だ! 俺様たちとともに歌い、踊り狂うがいい!」の掛け声で歌のパートへ。ジェラミーの「線上のトリックスター」、リタの「もっふんのうた(リタver.)」、カグラギの「仰天珍道中」、ヒメノの「Golden Garden」、ヤンマの「テッペンONLINE」、ギラの「KIND KING」が連続で披露された。

ここで松本が「王様戦隊の皆さん、モニターに注目してください」と呼びかけ、キャストが戸惑う。するとキングオージャーのスーツアクターを担った伊藤茂騎、森博嗣、坂梨由芽、蜂須賀祐一、寺本翔悟、高田将司、今井靖彦からのビデオメッセージが流され、伊藤らは口々に「1年間お疲れ様でした!」とキャストたちに労いの言葉をかけた。酒井が「まさかでしたね。パートナーみたいな存在なのでうれしい限りです」と笑顔を見せていると、続けて松本は「もう1つ、とある方からメッセージをいただきました。再びモニターにご注目ください」と促す。そこに映されたのは「王様戦隊キングオージャー」のプロデューサーで、3月に東映を退社した大森敬仁からの手紙だった。キャストたちが「うわー!」と声を上げる中、松本が手紙を代読。大森は手紙で「東映を退社し、会うことが叶わなくなってしまいました」と謝罪しながらも「演じた王様たちのように、自分で選んだ道で天下を取ってください。具体的には、いったん『キングオージャー』のことは忘れてください。ゼロからやるつもりで、テッペンを目指してください。それができるキャストが揃っていると信じています」とメッセージを送った。

さらに松本が「皆さん、感動に浸っていますけどサプライズはこれでは終わりません」と宣言。キャストたちが「ええー!」「心臓もつかな?」と動揺していると、客席からドゥーガ役の森岡豊、シオカラ役の千綿勇平、セバスチャン役の吉満寛人、モルフォーニャ役の長谷川かすみ、スズメ・ディボウスキ役の加村真美、クロダ役のスーツアクター・神前元、本編メインライターの高野、メイン監督の上堀内佳寿也が登場。キャストに花束を贈呈した。森岡は「それぞれが魅力的な王様だからこそ、我々側近ズも心からお仕えすることができました。ともに駆け抜けた日々、かけがえのない宝です」とメッセージを送りつつ、「この先もっと活躍されていくことでしょう。そのときはどうか我々をバーターで呼んでいただきたい」と冗談を飛ばす。続く上堀内は「朝イチで撮影に呼ばれて、夕方まで出番がないとか、そういう撮影方法もやってまして、迷惑もかけたと思っているんですが、それでも文句を言わずついてきてくれた、本当に誇らしいキャストの皆さんだと思います」と感謝の意を伝えた。

サプライズ続きの演出のあと、メインキャスト7人による最後の挨拶へ。矢野は「僕、舞台に出るのが10年ぶりぐらいなんですよ。それがみんなとでよかった」と笑顔を見せ、さらに「昨日、カグラギがぼそっとね、『矢野ちゃん、参加してくれてよかったよ』って言ってくれたのを部屋に戻ってから思い出してさ、泣きそうになっちゃった」とエピソードを披露。続いて振られた池田は「ジェラミーだよー」と笑顔を振りまきながらも「ちょっと無理だわ」と目頭を押さえる。いったん気を取り直した池田は「スタッフ、関係者、そしてキャストの皆さん、そして本当に(観客の)皆さんのおかげでこんなに愛される作品になったんだなと思います。本当にありがとうございました」と感謝を述べる。そして「最後にはコール&レスポンスで終わりたいと思います。やっていいですか?」「キングオージャーは好きかい?」「王様たちは好きかい?」「側近たちは好きかい?」「ジェラミーは好きかい?」と呼びかける。客席もそのたびに「大好きー!」と答え、最後は池田が「俺も好きだよ!」とまとめた。

佳久は「『キングオージャー』は人生の一部です。本当に楽しくて、つらいときも7人で乗り越えてきたし、いつも笑い合って過ごして、この歳で初めてサプライズバースデーパーティを開いていただいて、こんなに幸せでいいのかと」と振り返り、「寂しいですね、終わってしまうのは嫌ですね」としみじみ。そして「私はこの『キングオージャー』を伝説にしたいです。したいですよね? 簡単です。ずーっと『キングオージャー』を忘れないでください。我々も忘れられないように、いろんなところで登場したいと思います。応援し続けてください!」と呼びかけた。「早いなー、終わるの」と感慨深げな表情を見せたのは平川。「自分がこの仕事を始めていたときには、まさかこんな景色が見られると思ってなかったです。たくさんの方に愛していただいて、たくさんの方に支えていただいて、ここに立てているんだなと強く思いました」とコメントしつつ、会場に来ているという母にも「お母さん、ありがとうね」と感謝を伝えた。

続く村上は「この景色を見るのも最後だなって思うと、ちょっと名残惜しいなって思うんですけど……」と言葉に詰まりながら、「監督、たかみな先生、側近の皆さん……本当に数えきれないほどの方々のおかげで『キングオージャー』はできています。そしてファンの皆さんの声があったからこそ、成り立っています。本当にここでみんなと一緒にいれて楽しかったです。ありがとうございました」と頭を下げた。渡辺は「ここから僕ら7人、それぞれの道を歩いていくと思うんですけど、それは皆さんも同じで、自分の物語を紡いでいくと思います」と思いを述べる。さらに「僕の場合は自分がどんな道を歩んだとしても、心の中に『キングオージャー』はいるし、チキューに来たらその都度、力をもらっていくと思います。そして僕は皆さんにとって『キングオージャー』がそういう作品になるようにやってきたので、皆さんにパワーを与え続けられたら、もうこれ以上うれしいことはありません。ちょっと湿った感じになっちゃいましたけど……また会おうぜ、スカポンタヌキども」と続けた。

最後は酒井が「2022年の秋ぐらいからスタートして、1年半ぐらいですか。すごく濃い時間を過ごさせてもらいました」と述懐。そしてほかのキャストに向かって「頼りない座長だったと思いますけど、1年半支えられました、ありがとうございます」と感謝を伝えると、6人は口々に「ギラが座長でよかったよ」「7人、まとまったよ」とそれぞれ応えた。そして「今日でラストにはなってしまいますけど、皆様がこれから生きていくうえでの活力になってくれたらうれしく思います。本当に1年半、僕たちを応援してくださってありがとうございました」と改めて感謝を伝えたうえで、最後は「俺様たちが!」「世界を支配する!」の掛け声でイベントを締めくくった。

「王様戦隊キングオージャー ファイナルライブツアー2024」“ファイナル”ビジュアル

「王様戦隊キングオージャー ファイナルライブツアー2024」“ファイナル”ビジュアル[拡大]

「王様戦隊キングオージャー ファイナルライブツアー2024」は、全3公演をそれぞれuP!!!およびTELASAで配信。1回目「チキュー!宇宙!バグナラク!友好同盟スペシャル」には関智一三木眞一郎志村知幸天野浩成、2回目「側近ズとスズメ。オールスター感謝祭」には森岡、千綿、吉満、長谷川、加村がゲストとして出演しており、アーカイブは5月26日23時59分まで視聴可能だ。価格は1公演の視聴券が3800円、3公演セットの視聴券が1万1400円。スマプレ会員がuP!!!で視聴する場合は、1公演の視聴券が3300円、3公演セットの視聴券が9900円となる。

「王様戦隊キングオージャー ファイナルライブツアー2024」スペシャル公演

2024年5月19日(日) 大阪府 オリックス劇場
<出演者>
出演者:酒井大成(ギラ・ハスティー / クワガタオージャー役)、渡辺碧斗(ヤンマ・ガスト / トンボオージャー役)、村上愛花(ヒメノ・ラン / カマキリオージャー役)、平川結月(リタ・カニスカ / パピヨンオージャー役)、佳久創(カグラギ・ディボウスキ / ハチオージャー役)、池田匡志(ジェラミー・ブラシエリ / スパイダークモノス役)、矢野聖人(ラクレス・ハスティー / オオクワガタオージャー役)
1回目ゲスト:関智一(ゲロウジーム役)、三木眞一郎(カメジム・ウンカ役)、志村知幸(デズナラク8世役)、天野浩成(グローディ・ロイコディウム役)
2回目ゲスト:森岡豊(ドゥーガ役)、千綿勇平(シオカラ役)、吉満寛人(セバスチャン役)、長谷川かすみ(モルフォーニャ役)、加村真美(スズメ・ディボウスキ役)
3回目ゲスト:なし

有料生配信概要

1公演視聴券:税込3800円(auスマートパスプレミアム会員価格:3300円)
3公演セット視聴券:税込1万1400円(auスマートパスプレミアム会員価格:9900円)
アーカイブ配信期間:5月26日(日)23:59まで
※別途システム手数料:200円
※auスマートパスプレミアム会員価格での販売はuP!!!のみ。

※記事初出時、アーカイブ配信期間に一部誤りがありました。お詫びして訂正します。

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