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2015年公開の「マッドマックス 怒りのデス・ロード」と同じくアウト・オブ・コンペティション部門に出品された本作。前作に登場した大隊長フュリオサの若き日々を描く前日譚だ。
ワールドプレミアでは監督の
翌16日の記者会見には、テイラー=ジョイ、ヘムズワース、バーク、監督のミラー、プロデューサーのダグ・ミッチェルが参加した。昨夜の興奮が冷めやらぬ中、テイラー=ジョイは「観客と一緒に観るのは本当に素晴らしい経験だった。私たちはカメラの後ろのトリックを知りすぎているけれど、映画のペースやサウンドデザイン、すべての要素が素晴らしいと思えた。それはジョージの素晴らしさでもある。スタッフの中には、すでに引退していたけれどジョージのために戻ってきた人もいた。本当に誇りに思えた」と述懐。ヘムズワースは「自分にとって初めてのカンヌで、素晴らしい体験ができたよ。オーストラリア人として『マッドマックス』シリーズは特別だ。自分の子供時代を思い出すようなノスタルジーがあった。ここに連れてきてくれてありがとうとジョージに言いたい」と思いをあふれさせる。
劇中で凄まじいカーアクションやバイクアクションを披露しているテイラー=ジョイは「スタントチームが素晴らしかった。できるだけ自分でやるようにしたけれど、いつもサポートしてくれた。その一方で、これをやらなければならないといった圧力は決して感じなかった。みんな私を信じ、励ましてくれて、本当に素晴らしいチームだった」と周囲のサポートに感謝。強烈な暴君を演じ切ったヘムズワースは「雄々しい一方で、大事なのはヒューマニティでもある、彼の脆い面も必要だとジョージと話した。作り上げる上で多くの自由、創造性があった」とキャラクターの多面性に言及し、充実感をにじませた。
同シリーズの長年にわたる人気を保てた理由を問われたミラーは「わからないけど、運がよかったことは確かだ。ストーリーのアレゴリー(寓意)の面もあったかも。フランスでは1作目の『マッドマックス』を“車輪の付いた西部劇”と評された。日本では『マッドマックス』は侍だと言われた。黒澤明の映画のように、彼らの伝統にフィットしたんだろう。素晴らしいよ」と明かす。また「自分が好奇心を忘れないことが大事。同じストーリーを何度も語ることに興味がない。自分は映画界でずっと働けてラッキーだから、続けられるように面白いことをやっていきたい」と今後への意欲的な姿勢ものぞかせた。
「マッドマックス:フュリオサ」は5月31日に全国公開。
映画「マッドマックス:フュリオサ」ファイナル予告
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