渡邉りか子が監督を務める短編映画「心玉」の製作が決定。「ほなまた明日」の
「緑のざわめき」などに出演し俳優としても活動するほか、初監督作「すとん」が第19回大阪アジアン映画祭のインディ・フォーラム部門に入選した渡邉。彼女が俳優として活動する中で経験したシアターゲーム(俳優が芝居に入る前に行う準備運動)から着想を得た「心玉」は、過去の恋愛をテーマとした作品だ。「すとん」の劇場公開に向けて、併映作品として製作される。
渡邉は「俳優をやっていて、準備運動に近いシアターゲームというものをする事があります。様々な即興に近い(無茶ぶりに近い)遊びを数名と行うことで五感を敏感にさせます。その中で、思ってもいなかったような奇跡の瞬間に立ち会うことがよくあります。本当に、よく、あります。その経験から『心玉』は着想しました」と語った。
また松田は「口から出た言葉が、細くすぼんでいく感覚に気づく時がある。自分の違和感を確かめるよりも、相手との円滑なこれからを望んだ時、言葉に質量を感じられなくなる。僕はそれが嫌だ。相手は変わらないから、自分が変わるって、本当にそうなんだろうか。人付き合いに悩む僕に、いつの恋人もそう告げた。もう会えない人に覚える“心玉”は愛情に変わりきらなかった違和感だ。情けない。カメラが暴いてくれると期待する自分がいた」とつづっている。
なお本日5月15日に「心玉」の製作を知らせるサイトと「すとん」「心玉」に関連したグッズを販売する「ワタナベ組のアトリエ」オンラインショップがオープンした。
渡邉りか子 コメント
初めて監督した映画「すとん」が大阪アジアン映画祭に見出していただき、なんの街灯もない真っ暗なところに進むべき光が射しました。誰かに届けるための光です。「すとん」は41分の作品です。劇場公開に向けて動きだすため、併映を目指す作品をもう1つ、作ることに決めました「心玉」(こころだま)というタイトルです。俳優をやっていて、準備運動に近いシアターゲームというものをする事があります。様々な即興に近い(無茶ぶりに近い)遊びを数名と行うことで五感を敏感にさせます。その中で、思ってもいなかったような奇跡の瞬間に立ち会うことがよくあります。本当に、よく、あります。その経験から「心玉」は着想しました。主演は松田崚汰さんにご参加頂くことになりました。松田さんはとても聡明であり、愚直な方です。松田さんが出ていただける時点で、きっとこの企画は面白くなると思いました。撮影には「すとん」に引き続き寺西涼さんをお呼びしました。寺西さんにとっても少々新境地の企画なのではないかと思うので、楽しみにしてくださると嬉しいです。「心玉」頭の片隅に置いて応援してくださると励みになります。どうぞ宜しくお願いします。
松田崚汰 コメント
口から出た言葉が、細くすぼんでいく感覚に気づく時がある。自分の違和感を確かめるよりも、相手との円滑なこれからを望んだ時、言葉に質量を感じられなくなる。僕はそれが嫌だ。相手は変わらないから、自分が変わるって、本当にそうなんだろうか。人付き合いに悩む僕に、いつの恋人もそう告げた。もう会えない人に覚える“心玉”は愛情に変わりきらなかった違和感だ。情けない。カメラが暴いてくれると期待する自分がいた。
おおとも ひさし @tekuriha
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