映画「
本作は、平安時代に実在した呪術師・安倍晴明が陰陽師になる前の学生時代を描いた完全オリジナルストーリー。小説「陰陽師」シリーズを手がけた夢枕が全面協力し、晴明が凶悪な呪いと陰謀に対峙するさまがつづられる。山崎が晴明、染谷が晴明に事件解決を依頼する源博雅、板垣が晴明に興味を抱く帝(村上天皇)を演じた。4月19日に全国363館で封切られ、5月1日時点の成績で動員52万人、興行収入6億9000万円を突破している。
4人はスクリーンに投影された感想を交えてトーク。「山崎賢人の新たな美しさと魅力が詰まった映画。本当に毎回、挑戦と努力、体現する力が素晴らしい」という感想が読み上げられると、山崎は「うれしいですね。今回、呪術に挑戦して、使えるようになったので(笑)」と冗談めかしながら、演技では呪印をする手の動きと呪文を唱えるのを同時に行うことに苦労したそうで「指も普段しないような特徴的な形が多かった。呪文を覚えながら演じるのも難しかったです」と話した。
そんな山崎について佐藤は「指が長くて、みんなが見とれる。ほかの人はなかなかできない」とたたえ、染谷も「自分だと指が痙れちゃう。現場でもセリフをずっと練習されてました」と続けた。
さらに佐藤はラストバトルの清明の表情に言及し、「無表情のようなんだけど、静かな怒りが込められているように見える。あの演技は編集してる最中から、すごいと思いました。現場のモニターでも見ていましたが、ものすごいことをされていると感動しました」とコメント。この表情について、山崎も「冷静に確実に仕留めていく、そういう清明らしい怒りの表現ができたらと思ってました」と振り返る。このシーンの魅力を聞かれた染谷は「俺は(劇中だと)気絶しちゃうんで(笑)。でも仕上がりを観たら清明の唯一無二の表情。賢人くんにしかできない熱量がかっこよかったです」と称賛した。
佐藤の呼びかけにより会場が一体となって晴明呪印のポーズで「開運召喚!」と声を上げると、夢枕が登壇。キャストも知らされていないサプライズで、夢枕からは1人ひとりにイラストとコメントをかいた色紙が贈られた。
夢枕は佐藤と昔からの知り合いだそうで「最初は監督と一緒に観たんですよ。横にいると、どういう顔で観ていいかわからない。でも、そんな心配はいらなくて。僕の原作とかを抜きにしても、いい映画を観たなという感想を抱きました」と吐露。さらに山崎演じる若き清明について「皆さんの心の中にいろんな清明像があると思うんですけれども、その安倍清明から外れてない。最初に山崎さんの清明を観たときにいいな、と。現場で『これはいけますよ』と監督にも言ってました」と評す。
夢枕は晴明と博雅のバディとしての魅力にも言及。終盤、清明が博雅に言う「俺を信じろ」は清明なりの「I Love You」として受け取ったそうで、「監督が意図しているかわからないですが、これは清明が博雅に告白しているところなんだ、と。博雅があちらに行ってしまっても救われる。僕はそこでぽろっときてしまいました」と打ち明ける。板垣には「不思議な色気がある人でちょっと妖しいところもある。映画を一緒に観たかみさんにその話をしたら『そうなのよ!』と。今日は妻から『ファンになったと伝えてくれ』と言われて来ました」と言葉を贈った。
最後に、山崎は「いろんな楽しみ方ができる映画。エンタテインメントとして大スクリーンで楽しんでほしい。映画の中に“呪(しゅ)”という言葉も出てきますが、心の持ちようと言いますか、皆さんの中でポジティブな呪をかけ続けて前に進んでいってほしいと思います」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
映画「陰陽師0」本予告
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「陰陽師0」は山﨑賢人の指と表情に見とれる映画、夢枕獏が涙したシーンも明らかに(写真16枚) https://t.co/FOqdlSBFxN