「幸福なラザロ」「夏をゆく人々」で知られる
本作は1980年代、イタリア・トスカーナ地方の田舎町を舞台に、忘れられない恋人の影を追う考古学愛好家アーサーを主人公にした物語。彼は紀元前に繁栄した古代エトルリア人の遺跡をなぜか発見できる特殊能力を持っていた。墓泥棒の仲間たちと掘り出した埋葬品を売りさばいては日銭を稼ぐ日々。ある日、稀少な価値を持つ美しい女神像を発見したことで、闇のアート市場をも巻き込んだ騒動に発展していく。
「チャレンジャーズ」の公開も控える
2023年の第76回カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門に正式出品。北米配給権は「パラサイト 半地下の家族」「燃ゆる女の肖像」「落下の解剖学」などを送り出したNEONが獲得し、「生と死の境界を驚くほどしなやかに描いた、風変わりでロマンチックな物語」(Variety)、「失われた愛を描いた魅惑的なファンタジー。その冒険は生命力にあふれている」(The Guardian)と絶賛の声が相次いだ。
このたび本国イタリア公開時のビジュアルを日本版にアレンジしたティザービジュアルも到着。タロットカードの「吊るされた男」を模したデザインで、赤い糸でつるされたアーサーの姿が描かれている。「吊るされた男」は犠牲や献身、慈愛の精神を意味するカード。本来、男の頭部を取り巻くのは後光だが、このビジュアルでは男の頭から金貨のような物がこぼれ落ちている。その金貨に群がる人々と、少し離れた位置から顔をのぞかせる金髪の女性、男を囲む2本の樹木、樹木から咲く花、鳥など本作にまつわる意味深なアイテムがちりばめられているという。
「墓泥棒と失われた女神」は東京のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開。ビターズ・エンドが配給する。
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待ってました!『ラ・キメラ』でなく、この邦題か!
主人公は古代遺跡を発見する特殊能力を持った墓泥棒、アリーチェ・ロルヴァケル新作公開(予告あり) - 映画ナタリー https://t.co/Lt4s4ke6Fh