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本作は、両思いになった瞬間にこの世界から消えてしまう甲野じゅんと、彼に「好き」を伝え続ける主人公・りのによるラブストーリー。じゅんを運命の相手と信じてやまないりのを見上愛、彼女と何度も出会い直すじゅんを佐藤寛太(劇団EXILE)が演じ、りのの親友・田中に青木が扮した。
本映画祭のパノラマ部門に出品されていた「不死身ラヴァーズ」は、日本映画を中国の映画ファンに紹介する「2024北京・日本映画週間」のオープニング作品として上映。松居と青木はレッドカーペットイベントに出席したのち、450席がすべて埋まったインターナショナルプレミア上映のQ&Aに登壇した。松居の監督作「アイスと雨音」に出演した経験がある青木は、演出の変化について問われると「いい意味で大きく変わったところがなくて安心しました。リハーサルの時に、松居監督は俳優のまわりをぐるぐると裸足で歩いたり、あぐらをかいて顔をのぞき込んだりしながら演出をするのですが、それが前回も『不死身ラヴァーズ』も一緒だったので懐かしくてうれしい気持ちになりました」と答える。そして松居はその様子を再現し、観客を笑わせていた。
翌4月19日に2人は北京市内の映画館で開催されたオープニングセレモニーにゲスト参加。松居は「これまでの作品や、日本映画の歴史を含めた質問をいただいて、すごく面白かったです。もっと話したいと思いました」とQ&Aの感想を述べ、青木は「(中国人ファンの)熱がすごくて驚きました。言葉に表せない気持ちです」と心境を明かす。ここまですべてのイベントに雪駄を履いて参加していた松居は、在中国日本大使館で行われたレセプションの場で質問されると「普段用とフォーマル用で使い分けており、先ほど普段用の雪駄からフォーマルな雪駄に履き替えたところ」と回答し、笑いを誘った。
「不死身ラヴァーズ」は5月10日より東京・テアトル新宿ほか全国で公開される。
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松居大悟 @daradaradayo
映画祭で出た質問
「前作『手』と真逆の愛を描いてるように感じたがなぜか」
それは『手』は他者によって自身を見つけていくが、『不死身〜』は他者が消えても自ら自己実現していく、ようなことで。2つとも原作ありますが、感情を見失いがちな時代に、自分も含め見る人の背中を叩きたくてと話しました https://t.co/W0runhim31