カンヌ国際映画祭が今年の第77回から新たなコンペティション「イマーシブ・コンペティション」を新設することが明らかに。VR(バーチャルリアリティ)などを用いた、従来の映画のストーリーテリングとは異なる没入型の作品が対象となる。
2017年の第70回において、主要映画祭による公式セレクションとして初めて没入型の作品を取り上げたカンヌ。そのVR作品「Carne y Arena(原題)」は先駆的なビジョンが評価され、監督のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは第90回アカデミー賞の特別業績賞も受賞した。
それから7年、カンヌはストーリーテリングの限界に挑戦するような独創的な作品が登場していることからイマーシブ・コンペティションを創設。伝統的な2次元のスクリーンを超えた新しい物語主導の体験を発明する次世代の国際的アーティストにスポットライトを当てる。
対象はVRに限らず、拡張現実、そのほかの最先端技術を活用した没入型、集合型、インタラクティブな作品。今年のコンペティションには8本の作品が選出され、非コンペティションのプログラムも展開される。展示は映画館のカンヌ・シネウム、大学機関のジョルジュ・メリエス・キャンパスで実施。
第77回カンヌ国際映画祭はフランス現地時間の5月14日から25日まで開催される。ラインナップは4月11日に発表。
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カンヌ国際映画祭がVRや拡張現実などを用いた没入型作品のコンペティション新設 https://t.co/pV695DC8ff