広島・安芸高田市議会の騒動を追った広島ホームテレビ制作のドキュメンタリー映画「
2019年の河井克行元法務大臣夫妻による大規模買収事件で、現金を受け取った当時の市長らが辞職した安芸高田市議会。翌2020年8月に実施された市長選で選ばれた政治経験ゼロの元銀行員・石丸伸二は、X(当時はTwitter)での情報発信によって“政治の見える化”を行う。市民からの期待は高まる一方、忖度なしの新市長と根回しを重んじる議会では、手法の違いからあつれきが生まれていた。本作では、その経緯までも次々とオープンにする市長のSNS投稿をきっかけに、議会や法廷にも発展した騒動がつづられる。
このたびYouTubeで解禁された映像には、市民や議員がたびたび「是々非々で」と口にする姿や、石丸が「『是々非々で』という言葉。まさかそこまで嘘ではないだろうなというふうに信じています」とにこやかに話す様子が収められている。ひと足先に本編を鑑賞した「なれのはて」の監督・
広島ホームテレビのディレクター・
ドキュメンタリー映画「#つぶやき市長と議会のオキテ 劇場版」本予告
粂田剛(ドキュメンタリー映像作家)コメント
“中央政界を揺るがせた汚職事件が地方に波及、ここ安芸高田市では、混乱の末、元銀行員の男が新たな市長の座につく。しかしそれは、新たな混沌の始まりに過ぎなかった…”
芥川隆行の名調子が聞こえてきそうなオープニングから面白い!(本作にはナレーションはありません、念の為) 撮影した素材をそのまま見せられているような生々しい画面の連続(おそらく、あえて整理していない)を、脳内ナレーションで補いながら観るべし!
長野智子(キャスター / ジャーナリスト)コメント
この政治ドキュメンタリーが突きつけるのは、安芸高田の市民だけではなく、
日本に生きるすべての国民の決断と覚悟である。
春香クリスティーン(タレント)コメント
小さな地方都市のトンデモ物語…では済まされない。今の安芸高田市ほど地方議会が注目される機会は珍しいように感じます。逆に、「自分のまちの政治はどうなっているのか」に目を向けるこれ以上のきっかけはないのではないでしょうか。考える材料をお探しの方、この作品にいくらでもあります。
松原文枝(映画監督)コメント
この市長は非常識な政治家なのか、堕落した議会の暗部をさらす住民の味方なのか。
議員質問の形骸化、もたれ合い、根回しだけでよしとする市議たち。市議会の実態を克明に描き出している。
山田健太(専修大学ジャーナリズム学科教授 / 日本ペンクラブ副会長)コメント
本作はSNSで名を馳せる広島の一地方で起きた政治格闘劇をありのままを見せ、いったい政治とは政治家とは何かを見た者に問いかけ続ける。いまの政治に諦めている人、ジャーナリズムは不要と思っている人にこそ、是非見てほしい作品だ。
横田増生(ジャーナリスト)コメント
カメラの前の石丸伸二は、終始にこやかな笑顔を崩さない。ネット民なら、石丸が議会を「恥を知れ」と罵倒したり、地元紙の記者を「失礼が過ぎる」と鼻であしらったりしている動画を見たことがあるだろう。映画を観る者は、こうした断片的な“石丸像”が大幅な修正を要求されることに、大いに戸惑うこととなるだろう。
横田増生 @Masuoyokota
ドキュメンタリー映画「#つぶやき市長と議会のオキテ」にコメントしました。映画評は、5月の映画公開に合わせてネット媒体にて発表します。… https://t.co/WXj64TZbvi https://t.co/jOmcomehZG