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高木ユーナの同名マンガを原作とする本作は、両思いになった瞬間にこの世界から消えてしまう甲野じゅんと、彼を運命の相手と信じてやまない主人公・長谷部りのが織りなすラブストーリー。まっすぐに「好き」を伝え続けるりのを見上、彼女と何度も出会い直すじゅんを佐藤が演じ、りのの親友である田中に青木が扮した。
松居は、10年前から映画化を希望していた本作について「ようやく日の目を見ます」としみじみ語り、「10年前の自分を追いかけて、このキャストだから実現できました」と言葉を紡ぐ。本作で映画単独初主演を果たす見上は「ドキドキしますね。今日は観た方が広めてくださる重要な日です」と挨拶し、佐藤から「プレッシャー与えないの!」とツッコまれる。そして「松居さんが10年温めた企画なので『重いよ!』という気持ちはありますが(笑)、単独初主演は一度しかないので、こんなに素敵なキャスト・スタッフの皆さんと撮影できたのがとにかくうれしいです」と笑顔を見せた。
佐藤は本作の出演が決まる前に、松居に「監督作に出演させてほしい」と連絡をしていたそうで「インスタでDMしました」と報告。さらに佐藤の友人である金子大地が松居の監督作「手」に出演したことに触れ、「サウナで『うらやましい』と大地に話して。帰り道にノリでDMを送ってみようかということになったんですが、やっぱりちょっと失礼かなと。翌日にもう一度考えて『送らないと後悔する』という気持ちになったので送ったら、すぐに返事をいただいたんです!」と興奮した様子で説明する。一方で松居は「3スクロールぐらいの分量がある長文が送られてきて(笑)。読んでみたら『これはコピペじゃなさそうだ』と思いました」と当時の心境を明かし、「とりあえず『(出演)作品を観てみますね』と返信したら、『これとこれとこれ……』ってたくさんの作品を紹介されて、『多いぞ』と思って(笑)」と打ち明け、周囲から「(佐藤の)行動力がすごい!」と驚きの声が上がった。
青木は、佐藤と初対面を果たした際のエピソードを披露し「本読みのときに顔合わせをしたんですが、彼は『おはようございますー! 柚くんですよね!』と、声量を完全に間違えていたんですよ!」と告白し、佐藤を照れさせる。さらに見上は4度目の共演となる青木について「今まではお互いに設定がぶっ飛んでいるような役が多かったんですが、今回はニュートラル。一番自分たちの本来の関係性に近いのかも」と分析。一方で青木は「松居監督の作品に出るのは久しぶりで、ずっと『もう一生出られないのかも』と思っていたんです。なので、見上さんのおかげで出演できてよかったです!」と喜ぶ。そして松居から「田中役は青木くんしかできないと思う」と評されると、見上から「泣いていいんだよ!」と声を掛けられていた。
トークテーマが「皆さんの恋愛タイプは?」に移ると、事前にキャストが10問ほどの問題に答えた診断結果が明かされることに。見上は「1人の時間も大切な思索家」、青木は「真面目でまっすぐな理想家」と紹介される。「つながりを求める平和主義者」と明かされた佐藤は「本当かな?」と返答するが、見上は納得した様子で「当たってるよ! だってつながりを求めていないと松居さんにDMできないじゃん」と返し、観客を笑わせた。
最後に佐藤は「学生時代から松居監督の作品を観ていたので、監督作に出れているのが改めてうれしい。公開されるのはワクワクと怖さがありますが、たくさんのエネルギーがある作品なのでぜひ楽しんでほしい」と伝え、見上は「観終わったあとに元気になれる不思議なパワーがある作品ですね。少しでも皆さんの生活に光を灯してくれたら」とコメント。松居は「最近は迷うことも多くて、『自分の感覚って正しいのかな』と思うこともありますが、りのとじゅんと田中に励まされてこの作品を作れました。この映画を観て少しでも自分に素直になってほしいですね」と呼びかけた。
「不死身ラヴァーズ」は5月10日より全国ロードショー。
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小百合 @roon7as0
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