映画「
小説「陰陽師」シリーズを手がけた夢枕獏が全面協力した本作は、平安時代に実在した呪術師・安倍晴明が陰陽師になる前の学生時代を描く完全オリジナルストーリー。晴明が凶悪な呪いと陰謀に対峙するさまが映し出される。山崎が晴明役、染谷が晴明に事件解決を依頼する源博雅役を担ったほか、奈緒が物語の発端となる事件に巻き込まれた皇族の徽子(よしこ)女王、板垣が晴明に興味を抱く帝、國村が晴明の育ての親で呪術の師でもある陰陽博士・賀茂忠行(かものただゆき)、北村が呪術に長けた天文博士の惟宗是邦(これむねのこれくに)、小林が陰陽師たちを束ねる陰陽頭・藤原義輔(ふじわらのよしすけ)を演じた。
佐藤は「30年以上前から、原作者の夢枕獏さんと映画を作る約束をしていて、ようやく完成しました。私としては最高傑作になりました」と感慨深げに述べる。山崎は「嗣麻子監督のもと、染谷くんとバディを組み、このチームで新しい“陰陽師”を演じることができて、本当に最高の時間でした。早く皆さんに観てもらいたいです!」と強い思いを口にした。
バディ関係を演じた染谷に関して、山崎が「2人のペースや空気感がゆるい感じでしたね。すごく……ゆるりと」とのんびり話すと、染谷は「メリハリがあるってことね!」と言い換えつつ「賢人くんがすごくリラックスして現場にいてくださるので、自分もリラックスできて、自然に芝居に入っていけた。楽しかったし撮影があっという間でしたね」と感謝を伝える。2人は役作りのため、晴明役と博雅役を入れ替えて演じるワークショップも行ったそうで、山崎は「染谷くんの晴明のよさを盗みました」、染谷は「僕も賢人くんの博雅を盗みました」と楽しそうに述懐。奈緒は「うらやましいぐらい2人の息がぴったりで、一緒にいることで晴明のクールさと博雅様のチャーミングさがより際立っていました」と語った。
佐藤が「全員悪役として撮っていまして、キャスティングの段階から悪役という感じの方を選びました」とこだわりを明かすと、國村は「ひどいですよね。もちろん(賀茂忠行が)悪い人だとは全然思ってません! ……ただ、同じ陰陽師として彼(晴明)にちょっと嫉妬してたかもしれません」と笑顔で冷静に分析する。一方、北村は「少しでもいい人に見えるように、照明の当たる角度を調整するなど小さな努力をしてました」と打ち明け、キャスト陣の笑いを誘った。
小林は「毎日『今日はどんな演出をされるのかな』と、ワクワクドキドキしてました」と刺激的な撮影現場を思い出して頬をゆるませつつ、「僕は悪い人をやっているイメージはなかったです」と佐藤の言葉にやんわり異を唱える。板垣は「帝の孤独感を表現できるように、体の動きやまばたきを意識して演じました」と回想し、「帝の衣装を着ちゃうと裾が長くて動けなかったので、帝と同じような孤独感を現場で味わっていました。楽しそうな染谷さんたちを(遠くから)見てる、って感じでした」と切ないエピソードを披露した。
イベント終盤には、主題歌「邂逅」を担当した
最後に佐藤は「呪術も、ミステリーも、サスペンスも、切ない恋愛要素もあります。ものすごいエンタテインメントなので、大きいスクリーンで観るようお願いします」と呼びかけ、山崎は「目に見えるものだけがすべてじゃないってことを感じてもらいたいです。日本の呪術はここから始まります!」と力強く宣言。そして、劇中で晴明が空間を切り開く際に言い放つ「開(かい)!」を観客とともに合唱し、イベントの幕を引いた。
「陰陽師0」は4月19日より全国でロードショー。
※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
映画「陰陽師0」ジャパンプレミアの様子
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