明日4月5日に封切られる映画「
本作は米ニューヨークのブルックリンで暮らす夫婦の人生が、風変わりな女性の船長との出会いを機に変わっていく物語。
劇中で重要なモチーフとなる現代オペラを含む音楽を手がけたデスナー。「レヴェナント:蘇えりし者」で坂本龍一とともに劇中曲を手がけた彼は、ロックバンドのザ・ナショナルのメンバーとしても知られるミュージシャンだ。久石譲は自身のコンサートツアーでデスナーの楽曲を披露し、自身のSNSでは「ナンバーワンのひとり」と絶賛した。
デスナーははかなり早い段階から「ブルックリンでオペラを」の制作に携わっており「音楽が重要な要素だったので制作の最初から一緒に作っていくことが必要だった。作曲家にとってはすごくありがたかったし、ある意味“贈り物”のような仕事でした」と述べる。
ミラーとの縁は、共通の知り合いであり、本作にも参加したピアニストのカティア・ラベックがつないだ。ミラーは「映画の世界では“フリ”をすることが多いけど、本作は映画の中の音楽が本物になるように、すべてを正しいものにすることにこだわっていて。あなたしか考えられなかった」とデスナーへの信頼を語る。
さらにデスナーは、映画音楽の仕事について「シーンの引き立て役でしかなかったり」と思い通りにならないことがままあることを明かしたうえで、「でも今回は音楽がとても重要」「主人公が作曲家だからこそ、いつもより主体的になって、音楽をキャラクターとして考えることができた」と振り返っている。
対談の後半では、スティーブンの描写にちなみ、2人が自身のスランプ体験を明かす一幕も。またデスナーはスティーブンが陥るスランプについて「実存的で深い鬱のような感覚で、多くのアーティストが経験するリアルなものだと思う」と語っている。
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