北國による小説「嘘」を映画化した本作は、1つの嘘をきっかけに子を守る母親の強烈な愛と嘘が描かれるヒューマンミステリー。認知症の父親の介護のために田舎へ戻った千紗子を杏、事故で記憶を失った少年を
本編映像は、千紗子が「何か思い出した?」と少年に質問する場面からスタート。暗い表情でうつむく彼の手を取り、「あなたのこと、教えてあげる」と切り出した千紗子は「あなたは私の子供なの」と嘘をつく。そして“拓未”という名前を教えるのだった。
北國は原作とは異なるという映画のラストシーンに言及しつつ、「『嘘』ではなく『かくしごと』の世界は、人がふだん隠している感情が露呈し、罪や愛、怒りや悲しみ、後悔と希望、そしてやさしさがあふれ出す世界だ。ぼくは何度か涙した。心を温めてくれる涙だった」と語っている
いくつかの候補から「嘘」の映画化を選択した関根は、その理由を「じいちゃん子で育ったんですけど、その祖父が認知症になってしまって。当時、僕は中高生で、その現実をよくわかっていなかった。当時の僕がこういう本を知っていて、情報を得ていれば、あのときああしてあげられたな、こうしてあげられたなと思いました。また個人的に子供への、凄惨な虐待事件も気になっていたこともあります」と明かした。
なおエイプリルフールに合わせ、公式Xでは「#私のかくしごとキャンペーン」が開催。公式Xアカウントをフォローし「#私のかくしごと」をつけてエピソードを投稿すると、抽選で5組10名に完成披露試写会のペア招待券がプレゼントされる。応募期間は4月21日まで。加えて4月23日以降には、もっともインパクトの強いエピソードを選ぶ「最強のかくしごと選手権」も開催される。優勝エピソードの投稿者に贈られる特典はキャストサイン入りポスター、ムビチケオンライン券、「嘘」原作本のセットだ。
「かくしごと」は6月7日より東京・TOHOシネマズ 日比谷、テアトル新宿ほか全国でロードショー。
映画「かくしごと」本編映像
北國浩二 コメント
これは葛藤の物語。親子の絆、犯罪、介護、認知症、虐待など多様な要素が複雑に絡むなか、登場人物それぞれが苦悩のうちに葛藤する。
なかでも主演の杏さんはその揺れ動く心を、また、母としての愛と決意を、さらには娘としての想いまで見事に表現し、惹き込まれる。
小説と違うラストシーンには、この先千紗子と少年がどういう道を辿るのかと想像力を掻き立てられた。
「嘘」ではなく「かくしごと」の世界は、人がふだん隠している感情が露呈し、罪や愛、怒りや悲しみ、後悔と希望、そしてやさしさがあふれ出す世界だ。
ぼくは何度か涙した。心を温めてくれる涙だった。
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杏が人生最大の嘘をつく「かくしごと」本編映像解禁、原作者・北國浩二のコメントも https://t.co/PNSsGfMiJx
原作:北國浩二『嘘』PHP文芸文庫