映画「
同作は、川西扮する1人で音楽を作っては奏でる生活を送る清澄(きよすみ)と、桜田演じる自分の気持ちに素直な女性・潮(うしお)の物語。清澄の演奏動画を潮がSNSに投稿したことで、彼の世界が大きく変わる様子が描かれる。
特別講義には、まず風間が1人で登壇した。彼は新入生たちを前に「僕は地方にある美大の出身で、やりたいことを右往左往しながら探していました。最初はカメラマンになりたかったんです」と自身の学生時代を懐かしむ。新入生から“映画を作るモチベーション”について問われると「モチベーションはそこかしこに転がっている気がします。『この俳優でこのお芝居を撮ってみたい』も理由の1つ。自分が内側に閉じ込めている葛藤、憤り、わずらわしさを投影した彼がどう生きていくかを見つめたい、という思いで作品を想像しています」と真摯に語りかけた。
中盤には、川西と桜田がサプライズ登場した。大きな歓声を浴びながらステージに上がった川西は、恥ずかしそうに笑ったあと「緊張しました。もうちょっと歓声が欲しかったですね」とジョークを飛ばす。風間は「(今まで)心細かった!」と主演の2人を歓迎した。
役作りの話題になると、キーボードを弾くシーンがある川西は「僕自身は弾けなかったので、楽譜を丸暗記して2カ月くらい練習しました」と口にする。風間からは「とにかくがんばれ」と言われていたそうで、川西は「たくさんビシバシしていただきました」と笑った。
桜田は「silent」以来2回目の風間組。彼女は「役についてはあえてたくさん話し込まず、私自身の話をよくしていました。監督はその話から、潮に通じる部分を感じ取ってくださったのかなと思っています」と撮影時を回想する。その言葉を受けて、風間は「潮の属性は、ひよりさんがもともと持っているものに近い。ひよりさん自身を投影して演じてほしいなと思ったんです」と続けた。
人見知りの川西は、共演者たちと打ち解けるまでに時間が掛かり、桜田によれば「あんまり目が合わなかったし、挙動もカチカチでした(笑)」という状態だったそう。現場ではコミュニケーションを取るための秘策として、桜田が考案した「どきどきクイズ」を通して仲を深めていったという。このクイズは物事に対して“どっち派か”を言い合うもので、今回のイベントではそれをアレンジした「ドキドキクエスチョンゲーム」が、登壇者たちと学生3人によって行われた。
「川西主演の映画を撮影するとしたら、どういう映画?」とのお題に、桜田は「人生」と回答し、その理由を「川西さんの人生って夢がある。兵庫県で生まれ育って働いて、オーディション番組に出て。波がある素晴らしい人生だから、絶対映画にしたほうがいい。赤ちゃんからやってもらって……」と伝える。川西は「長い長い!」とツッコみつつも、まんざらではない様子で笑った。
風間の答えは「SF」。彼が「川西くんの“こうだったかもしれない世界”というのも見てみたい」と話すと、川西は「やりましょう!」と声を張る。当の本人は「野球」を挙げ、「3歳から15年くらいやってきた。野球にまつわるものができたらうれしいなという気持ちを込めて選びました」と目を輝かせた。
続いて「推しは?」との質問に、桜田は「愛犬。犬種はプードルです」、川西は「桜田氏の魅力にどっぷりはまっちゃいました。これからも応援し続けます」と答える。人生で推しを持ったことがないという風間が「タクミ(川西)」と書いたフリップを見せた際には、川西が「うおー!」と大喜び。桜田は「こんな一方通行、あるんですね」としみじみと話した。
「バジーノイズ」は、5月3日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。
映画「バジーノイズ」本予告
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