特集上映「日々をつなぐ」が、4月20日から26日まで東京・下高井戸シネマにて開催。ラインナップが発表された。
これは映画「彼方のうた」「偶然と想像」「すべての夜を思いだす」などで撮影を担当した飯岡幸子と、「肌蹴る光線」の屋号で映画上映・執筆活動を続けてきた井戸沼紀美が企画する特集上映。1990年代以降に制作された5本の記録映画それぞれの編集の手つきから、映画はいかに「生活」を映すことができるのかを考えるプログラムだ。
ラインナップには、映画照明技師・渡辺生が認知症の妻にカメラを向けた「
特集上映「日々をつなぐ」
2024年4月20日(土)~26日(金)東京都 下高井戸シネマ
2024年5月11日(土)、12日(日)京都府 誠光社
2024年6月29日(土)~ 大阪府 シネ・ヌーヴォ
<上映作品>
「Oasis」
「おてんとうさまがほしい」
「空に聞く」
「チーズとうじ虫」
「ヒノサト」
※上映作品は会場によって異なる
飯岡幸子 コメント
撮影が終わり、しばらくカメラを持たない日々が続いた時、ああ生活が戻ってきたな、と思うことがあります。終わりのない毎日から抜け出すのではなく、その只中で、災害、街の変化、故郷を離れるということ、老いや病いを受け入れ、日々をつないで作られた映画にいつも尊敬とそのようにありたいとゆう憧れを持ち続けて来ました。生活を手放さずその中に立ちながらでも、どこまでだって遠いところへ行けるんだということを教えてもらった「チーズとうじ虫」。編集によって磨き出される日々の透明さに何度見ても目が開く「おてんとうさまがほしい」。長い間上映をしたいと思い続けてきた2作品を含む、それぞれの方法で生活と共にあろうとする映画の特集です。軽やかにきっかけをくれ、一緒に実現に動いてくれた井戸沼さんに感謝します。ぜひ毎日から抜け出さずに、見に来てください。
井戸沼紀美 コメント
10年前に知り合った飯岡幸子さんは、超格好良いカメラマンであると同時に、たまにちっちゃい笛やラクダのマグネットをくれたり、SNSで弱音を吐くとさりげなくメッセージをくれたりする大好きな人だ。だから、飯岡さんが関わった作品や、勧めてくれた映画は積極的に観たいと思う。今回の企画は、飯岡さんが何度か「チーズとうじ虫」の話をしてくれたことから始まった。病を患った母を「かわいそう」に撮らないどころか、この星で生きる一つの命として捉えようとする監督の構えに胸をうたれ、友人たちともこの映画の話ができたらいいなと思った。目や耳を何に向け、どう他者に伝えるか。身体と時間を何に使うか。特集で上映させてもらう映画はどれも、そんなことを自然と考えさせてくれる。仕事や学校、散歩やデモの帰り道に、足を運んでもらえたら嬉しいです。
映画ナタリー @eiga_natalie
飯岡幸子と井戸沼紀美が企画した特集開催、「チーズとうじ虫」「空に聞く」など上映(写真23枚 / コメントあり)
https://t.co/2Ed69d0Npi https://t.co/DAQMu3XDcn