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第46回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞し、日本公開30周年を迎えた「
壮大な海を背景に砂浜に佇む1台のピアノが映し出される本編映像には、エイダやフロラに近づくベインズの姿が確認できる。場面を印象付けるのは、
カンピオンはナイマンについて「本当に天才」と語り「楽しむことが大好きで、家族のことが大好き。お買い物が大好きで、食べたりすることが大好き。ドラマシリーズ、昼メロみたいなものを観たりすることも大好きで(笑)、非常に高尚な趣味と、庶民的な趣味を両方持っている人」と回想する。当時、彼に対してどのように楽曲をオーダーしたかについては「こういうものが欲しい、こういうものを夢見ているということは伝えました。マイケルは脚本を読んだうえで、すでに自分の中にアイデアがあったようで、古いスコットランドの曲をもとにしてメロディを作りたいと言っていました」と思い返した。
ナイマンはさまざまな曲をベースにして曲を制作し、カンピオンに送ったそう。そして彼女が電話で曲の感想を共有すると、ナイマンは喜んで聞いてくれたという。カンピオンは「私は音楽についてはまったく無知なのですが、音楽を聴くことはできるし、自分がそれを聴いてどんな感じがしたかということを語ることはできたんですね。ただ、そういうやり取りは、私が無知な赤ん坊のような存在なので、赤ん坊と天才が話をしているような感じでした(笑)。それでも、お互いが尊敬し合って仕事ができたことは、とてもうれしく思いました」と振り返った。
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「ピアノ・レッスン」監督ジェーン・カンピオンがマイケル・ナイマンの素顔を語る https://t.co/BBj7HlYddq