「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)Season5」の公開日が5月31日に決定。
クリエイターの育成発掘を目的とする短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」。2024年5月より順次公開されるSeason5から8はシーズンごとに地域に拠点を置き、市民参加の制作や上映、映像制作ワークショップなどを行う一般参加型プロジェクトとなっている。
Season5では全6作品がラインナップされた。元理学療法士の監督・
さらに一般公募の中から選出された22歳のリトアニア人、ピウス・マチュルスキス監督作「NAIKU」では、競争社会で生きる若者の葛藤、そして垣間見える暴力性と残酷さが描写される。巖川虎太郎監督作「さようなら、あおいの赤いメガネンティティ」ではちょっと変わった3人のとある1日が、十川雅司監督作「駆け抜けたら、海。」でははかない恋物語がつづられた。
あわせて「MIRRORLIAR FILMS Season5」のティザービジュアルも完成。「監督は鏡に変化を与え、俳優は鏡をも騙す。」という本プロジェクトのタイトルにちなんで鏡がモチーフとなっている。監督6人によるコメントも以下に掲載した。
なお全国約1800店舗のJOYSOUNDの「みるハコ×MLF」導入店では、4月22日より「MIRRORLIAR FILMS Season1」から「Season4」の全36作品のカラオケ上映を開催。5月7日までの期間中、SNSで観客賞の作品投票に参加できる。
監督コメント
「MIMI」榊原有佑
本作はミラーライアーフィルムズ特別制作作品ということで、折角であればストレートにプロジェクトのコンセプト「俳優は鏡をも騙す」をテーマに脚本を書きたいと思いました。このコンセプトに自分なりの解釈を加え、挑戦的な撮影・演出で撮影に臨みました。
完成した作品は短編映画らしく、鋭利で、かつ奥行きのあるエンターテインメント作品になったと思いますし、主演の横浜流星さんが15分の尺の中で見せる表情の移り変わり、佇まいの変化なども注目していただきたいです。
2度、3度観ることで新しい発見や解釈ができるような構成にもなっているので、ぜひ何度もご覧になってほしいと思っています。
「たてこもり」竹中直人
いつか【ミラーライアーフィルムズ】からお声がかからないだろうか…と思っていたので今回参加することが出来て本当にうれしく思っております。きょねん7月、数十年ぶりに秋田を訪れ、ロケハンをしました。久しぶりの秋田はとても素敵で、ロケ場所は次々と決まっていきました。ところが、撮影する予定だった8月、秋田が災害に見舞われ撮影は中止。非力な我々は何も出来ず、またいつか秋田ロケが出来るようスタッフ、キャストが集まり秋田の映画関係者の方々にビデオメッセージを送りました。そんな中、秋田市の映画関係者の方々が力を尽くしてぼくたちを迎え入れてくださったのです。大変厳しい状況の中、ぜひ映画を…と集まって下さった秋田のスタッフひとりひとりに深く感謝しております。【たてこもり】はどくとくな映画です。どくとくなのでちょっとどくとくな気持ちになってしまうかも知れません。「どくとくな映画だなぁ…」と思って観てくださるととてもうれしいです。「さぁ、どくとくな世界へ、いらっしゃぁ~い。」
「変哲の竜」大橋裕之
普段漫画を描いている時は孤独な作業なので、撮影中は多くの人が関わる映画制作の大変さと楽しさを味わえる刺激的な毎日でした。
緊張して「スタート」や「カット」の掛け声すらも上手く言えていなかったと思いますが、関わってくださった皆様のおかげで無事完成しました。
とんでもなく素敵な方々に出演していただいたのに、とんでもなく地味なストーリーの映画です。地味に面白いと思うのでぜひご覧ください。
「NAIKU」ピウス・マチュルスキス
こんにちは! 今回はNAIKUを選んでいただけたこと、非常に嬉しく光栄に思います。本作がプログラムにとって興味深い一本になることを願っています!
これは、痛みと興奮を伴う奇妙なゲームについての物語であり、私の苦い記憶を元にしています。昔、強豪チームのバスケ選手として、リトアニアの小さな町で大会に参加した時のことです。その際に宿泊した質素なホテルには、ボールだけのビリヤード台がありました。当時13歳の少年達は集団の王になろうと、彼らが思いつく限りの凶暴なゲームを編み出したのです…。私を魅了した、興奮と残酷さの両方を解き放つ競争心。この感覚をNAIKUでお伝えできると嬉しいです。
「さようなら、あおいの赤いメガネンティティ」巖川虎太郎
初めまして、監督の巖川 虎太郎です。小学校の卒業文集に「映画を作りたい」と書いて10年ほど経ちました。今回このような機会をいただき、小学校6年生の自分も、フリーター2年生の自分も大変喜んでいます。
本作は、その辺に居そうで居なさそうな、でもどこかに居そうな3人の映画です。そんなどこかの誰かの、ヘンテコな1日を覗き見しているような、そんな感覚で楽しんでいただけたら幸いです。
「駆け抜けたら、海。」十川雅司
数年前の夜、今でも忘れられない瞬間を見ました。周りを気にせず、車道の真ん中を走る二人の同性カップルの後ろ姿です。自分たちが世界で1番幸せと言わんばかりに、大きな笑い声を上げながら、手を繋いで、夜の街を駆けていました。 ほんの一瞬だったけど、とても美しく、2人が世界を楽しむ様子に、強い羨ましさを感じました。いつかあの後ろ姿を映画にしたいと思い続け「駆け抜けたら、海。」が生まれました。
海は美しくもあり、怖くもある。そして未知であり、可能性です。私たちはまだ見ぬ未来に向かって今を駆け抜けています。幸せで美しい瞬間もありますが、同時に辛くて残酷な瞬間も存在します。しかし、それでも人生は美しいものだと僕は信じています。そして、人が人を好きになるという現象に僕は強く惹かれるのです。既存の枠組みなど一切関係なく、その現象の美しさは絶対です。理解はできなくても、共感はできる。そこに新しい未来が生まれるのだと思います。
白川 洋📻蒲郡とモータースポーツ好きラジオDJ・ディレクター @yso2008
「MIRRORLIAR FILMS」横浜流星主演作を含む6作品が5月31日に公開(監督コメントあり) https://t.co/J25XlcG1mq
この #横浜流星 さんがいる場所が
わかりみしかない!すごーい!
あの場所に来てたのか~