「悪人」「怒り」の
2017年から朝日新聞にて連載された原作は、吉田が3年の間、取材のため歌舞伎の黒衣(くろご)をまとって楽屋に入った経験をもとに書き上げた長編。上下巻800ページを超える大作で、任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎の世界に飛び込み、芸の道に青春を捧げた喜久雄が、その命を賭けて見果てぬ夢を追い求める壮大な物語だ。2019年の第69回芸術選奨文部科学大臣賞、第14回中央公論文芸賞を受賞した。
物語の舞台は、戦後から高度経済成長期にかけての日本。任侠の家に生まれた喜久雄は、数奇な運命をたどり、歌舞伎役者の家に引きとられる。そして激動の人生の中で、やがて歌舞伎役者としての才能を開花させていく。脚本は「八日目の蝉」や細田守の監督作で知られる
撮影はこの3月に始まり、6月のクランクアップを予定。喜久雄を演じる吉沢は、ほかの仕事をセーブしつつ本番のギリギリまで歌舞伎や踊りの稽古に励んでいるという。稽古初日はまっすぐ歩くことだけで終わり、以降もすり足や正座の仕方、扇子の持ち方・取り方など、基本動作から稽古に邁進。「稀代の女方を演じると言う、途方もない挑戦ではございますが、その挑戦の先に見える景色が何よりも美しいものである事を信じて。日々精進です」と語っている。
李相日が吉田の小説を映画化するのは「悪人」「怒り」に続く3度目。李相日は「吉田さん渾身の作品を担う重圧に慄えが止まりません。小説刊行からの構想6年。言い換えれば、“覚悟“に要した年月です。決め手は、吉沢亮の存在。美しさと虚しさを併せ持つ妖艶なその存在感。役者として着実に成長し進化を遂げた今、まさに機が熟した宿命の出会いです。数多ある困難を超えた先に拡がる未知の世界に、関係者一同胸昂る思いです」とコメントしている。
※「八日目の蝉」の蝉は旧字体が正式表記
吉田修一 コメント
「悪人」「怒り」、そして「
夢が叶う。三たび、信頼する李相日監督に自作を預けられる喜びにあふれている。
そしてもう一つ、夢が叶う。「国宝」執筆中も書き終えてからも、ずっとあることを夢見ていた。無理は承知ながら、この稀代の女方・立花喜久雄の舞台を一度でいいからこの目で見てみたいと。
その夢が叶う。吉沢亮という稀代の役者を迎えて。
李相日 コメント
芸に身を捧げ、人生を翻弄される多彩な登場人物たちが織りなす豪華絢爛な歌舞伎の世界観。吉田さん渾身の作品を担う重圧に慄えが止まりません。小説刊行からの構想6年。言い換えれば、“覚悟“に要した年月です。決め手は、吉沢亮の存在。美しさと虚しさを併せ持つ妖艶なその存在感。役者として着実に成長し進化を遂げた今、まさに機が熟した宿命の出会いです。数多ある困難を超えた先に拡がる未知の世界に、関係者一同胸昂る思いです。
吉沢亮 コメント
吉田修一先生×李相日監督の3作目。
「悪人」ではただただ視聴者として感嘆し、「怒り」ではオーディションの参加者として、何も出来なかった自分への苛立ち、完成を観てのどうしようも無い昂まりと悔しさ。
そして「国宝」では当事者としてなにを思うのでしょう。
稀代の女方を演じると言う、途方もない挑戦ではございますが、その挑戦の先に見える景色が何よりも美しいものである事を信じて。日々精進です。
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