俳優・
カンテレ・フジテレビ系全国ネット枠で放送中のドラマ「春になったら」に出演している小林。「茶柱の立つところ」では、“コロナ禍前から半分隠居状態、同居の猫とも少々ディスタンスあり気味な関係”であるという小林が生活の中でふと見つけた、茶柱のようなささやかな発見や喜びがつづられている。
小林は本書の「あとがき」に「できれば、『いつも新鮮な驚きをもって、常に古い殻を破って、いつまでも生き生きと』というようなキラキラした内容をご提供したかったが、結局はいつもの地味でマニアックな生活の開示となってしまった」とコメントした。
小林聡美 コメント(「あとがき」より一部抜粋)
五十代半ばの「日々考えていること、実践していること、暮らしの楽しみ」をテーマに、ということで書き始めた本書。張り切って、まじめに書き始めたけれど、いざ机に向かってみて改めて痛感したのは、日々たいしたことは考えておらず(晩御飯つくるの面倒だなetc.)、実践というほど際立った事柄もなく(踵にクリーム塗るetc.)、暮らしの楽しみを見つけるのも努力が必要だという現実だった(今日も誰とも口をきいてないetc.)。
五十年も生きていれば、そこそこの体験もしてきて、ちょっとやそっとの出来事ではもう驚かない。自分の居心地の良いポジションもわかっている。できれば、「いつも新鮮な驚きをもって、常に古い殻を破って、いつまでも生き生きと」というようなキラキラした内容をご提供したかったが、結局はいつもの地味でマニアックな生活の開示となってしまった。
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『茶柱の立つところ』文藝春秋