「ポップコーンはキャラメルで」松村北斗、上白石萌音らがのびのびフリートーク

映画「夜明けのすべて」の同僚参加限定試写イベントが本日2月1日に東京・TOHOシネマズ 日比谷で開催され、キャストの松村北斗（SixTONES）、上白石萌音、監督の三宅唱が登壇した。

瀬尾まいこの小説をもとにした同作は、パニック障害とPMS（月経前症候群）を抱えた者同士が、少しずつ互いの殻を溶かし合っていくさまを描いた物語。松村がパニック障害を患い、さまざまなことをあきらめている山添孝俊、上白石が月に1度、PMSでイライラが抑えられなくなる藤沢美紗を演じた。

本イベントの観客は、職場の同僚同士で参加した。松村はステージに上がって早々に「隣にいる同僚は仲のいい方ですか？ 気まずい同僚はいますか？」と問いかけて笑いを誘い、上白石は「お隣に同僚がいたら仕事のことは忘れられないと思うので、仕事を強烈に意識しながら楽しんでください」とほほえんだ。

挨拶が終わり、スツールに腰掛けた登壇者たちは「（観客が）ポップコーンを食べてる。最高ですね」「いいなあ」「ポップコーンはキャラメルで、チュロスはココアとかチョコ派です。思い切ってクレープアイスを食べたりもします」「私はホットドッグを食べちゃう」「皆さんはお仕事終わりですか？ ご苦労様です」「月の頭って会社は忙しいですか？」と、観客を巻き込んでのびのびとフリートークを始める。一通り話して満足すると、松村はMCに視線を向けて「すみません、楽しくなってきて」とはにかんだ。

イベントでは、山添と藤沢が同僚だという設定にちなんで「理想の職場は？」との質問が。取材でも同様の質問をされる機会が多いという松村は、SixTONESの名を挙げて「この作品に出会う前から『いい職場に当たった』という表現をしています。いつまでも（活動を）やっていられる安心感があるし、メンバーがいる場所に行くのが楽しみ」と答えつつ、「すみません自慢しちゃって。この中でグループを持っている方はいます？」と客席を見回す。上白石は「いいな、グループ欲しい！」とうらやみ、「『ありがとう』が飛び交う現場が好き。それこそ、三宅監督がありがとうをいっぱい言う方なんです」と自身も回答する。三宅本人にとっては“無意識ありがとう”だったそうで、彼は「マジ？」と驚きの声を上げた。

続いて「憂鬱な日のモチベーションの上げ方」という話題に。三宅は「一番強そうなHIP HOPを聴く」と述べ、その言葉を受けて松村は「エミネムの『Lose Yourself』とか聴いてるの似合うな～！」と声を弾ませる。さらに松村は「スピってるなと思って聞いてほしくない」と前置きしながら「憂鬱な日は、ポケモンで言うと経験値がたまる日。いっぱいがんばると、楽しく働いている日より早くレベルアップできる」と持論を展開。上白石は「私は、そういう日はモチベーションを上げないままです。必要に駆られたら上がるので。本当にどうにもならない日は、口角だけ上げていく！」と素直に伝え、松村を「わあ、できた方だ！」と感心させていた。

最後に松村は「何も考えず、今のあなたの素直な心のままで映画を観ていただけたら」と、上白石は「観終わったあとに、“私にとっての山添くん”を思い浮かべていただけたらすごくうれしいです」と呼びかけ、イベントを締めくくった。

「夜明けのすべて」は2月9日に全国でロードショー。なお同作は、現地時間2月15日から25日までドイツ・ベルリンで行われる第74回ベルリン国際映画祭フォーラム部門への正式出品が決まっている。