和紙に文様を手摺りする“唐紙”を継承してきた京都の工房「唐長」は、2024年に創業400年を迎える。植物文、雲や星を表す天象文、渦巻きや波文などが刻まれた江戸時代の板木に、泥絵具や雲母を載せて和紙に文様を写していく。その手仕事の現場を起点に始まる本作は、古来から現代に至るまで人と自然の関わりを表してきた文様の魅力に迫るドキュメンタリー。
茂木は「きっと遠い昔から、人が自然を神々として捉え、その美と力に近づこうと文様の原型が生まれたのではないでしょうか。私も同様に、自然の完璧な美に常に感動し、太古から続く自然を愛する人々の営みに対する共感とともに、この作品を制作しました」とコメント。なお本作は東京ドキュメンタリー映画祭2023で先行上映された。
茂木綾子 コメント
唐長の唐紙文様はとてもシンプルで洗練され、大変心落ち着くものです。また、世界中の様々な暮らしの中にある文様は、ずっとそこにありながら、実はとても不思議な存在に感じられます。
きっと遠い昔から、人が自然を神々として捉え、その美と力に近づこうと文様の原型が生まれたのではないでしょうか。
私も同様に、自然の完璧な美に常に感動し、太古から続く自然を愛する人々の営みに対する共感とともに、この作品を制作しました。
茂木綾子の映画作品
リンク
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人と自然の関わりを写す文様、茂木綾子によるドキュメンタリー「フィシスの波文」公開: 茂木綾子の監督作「フィシスの波文」が、4月6日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。 https://t.co/syaegdVEaq