撮影は和気あいあい、古川琴音主演のホラー映画「みなに幸あれ」メイキング写真

全国で公開中のホラー映画「みなに幸あれ」のメイキング写真2点が到着した。

古川琴音が主演を務め、監督の下津優太が商業映画デビューを果たした本作。田舎に住む祖父母のもとを訪れた“孫”は、久しぶりの再会に幸せな時間を過ごすが、どこか違和感を覚える。そしてあるときから、人間の存在自体を揺るがすような根源的な恐怖が迫って来る。

解禁されたメイキング写真には、古川と“孫”の幼なじみを演じた松大航也が「目と口と耳を縫った男」の傍らに寄り添う姿が切り取られた。本編の不穏な雰囲気からは想像もつかない、和気あいあいと撮影に臨む様子が明らかに。もう1枚には、劇中で主人公が迷い込む森で出会う、不気味な笑みを浮かべる女性が捉えられている。

「目と口を縫った男」を演じた橋本和雄は、体の至るところに傷がある異質な存在であったが、どうしたら観客に楽しんでもらえるかノリノリで演じたという。多くのキャストはロケ地・福岡で活動する俳優たちで構成され、演技経験が豊富でない者も多く、監督やスタッフ、キャスト同士で密に連携を取りながら撮影。「皆さん本当に楽しそうでした」と古川が話すように、戦慄の物語とは正反対に現場には笑顔があふれていた。

「みなに幸あれ」は全国で公開中。映画監督の黒沢清、瀬々敬久、OKAMOTO'Sのオカモトコウキら、著名人による絶賛コメントは以下に掲載している。

黒沢清（映画監督）コメント

謎のような人たちが住む謎のような村の物語だが、古川琴音の迫真の恐怖表現が、この映画のリアリティを強力に押し上げていた。見事と言う他ない。我々はついに本物のホラー映画女優に出会った。

瀬々敬久（映画監督）コメント

新しい世界観を生み出し続けるA24のような現代ホラー。
この映画は、明らかにそこに参戦している。
幸福ということが、どんな犠牲によって維持されているのか。
目を背けてきたものを見せつけられる怖さ。

オカモトコウキ（OKAMOTO'S）コメント

「実際に現実に起こりそうなこと」に近ければ近いほどホラーは怖い。
その観点で考えると、この作品に勝るものはないのかもしれない。
だって画面の中で起きていることは「実際に現実で起きていること」だから。

笠井信輔（アナウンサー）コメント

なんだこれは！ 心霊現象も殺人鬼も登場もしない、理解不能で常識を超えた新感覚の恐怖と嫌悪感。
監督・下津優太、日本ホラー界に新しい才能が誕生した瞬間をシェアすべし。
古川琴音、あなたは一体、どうしてこんな…

SYO（物書き）コメント

動揺し、戦慄した。和製ホラーのゲームチェンジャーが来た…。
超高齢化社会に同調圧力、食糧難…狂的な現実に基づいた恐怖。
この異常な時代にふさわしい1本に、ついに出合えた気がする。

浜島直子（モデル）コメント

こんなに不気味な映画は観たことがない。自分で閉じていた蓋をこじ開けられた感覚です。
幸せとは、一体なんなんだろう。

ホラー映画「みなに幸あれ」予告編