1970年の大阪万博をテーマにした本作は、1964年の東京オリンピックで味わった感動が忘れられない朝野今日子を主人公とするヒューマンホームドラマ。“世界とつながる場所”に憧れ、万博のコンパニオンとして奮闘する今日子の姿を通して、万博に携わる人々の情熱や、激動の昭和をたくましく生きた家族の姿が描かれる。橋本が今日子に扮した。
このたび解禁された新キャストが演じるのは、今日子が大阪で出会う人々。飯豊は、今日子を迎え入れる万田家の長女・千夏役で出演する。研究者になりたいという夢を持ち大学に通う彼女だが、“女性の幸せは結婚”と信じる父親からは見合いを言い付けられている。木戸は、そんな千夏の見合い相手・倉本鉄平役で出演し、設計事務所に勤める若手のエリートという役どころを担当。ドラマ「テセウスの船」や「下剋上球児」などで知られる番家は、千夏の弟・博士役でキャスティングされた。
江口は底抜けに明るい万田家の母・和世、唐沢は昔気質の今日子の伯父・昭太朗を演じる。脚本を読んだ感想を聞かれた江口は「昭和の家族を描いた、古きよき時代のいいお話だなと思いました」とコメント。唐沢は「万博が背景になっていますが、女性の進出がテーマ。まだ男尊女卑が根強かった時代、女性が社会進出するのは本当に困難だったはず。女性たちがどれだけ頑張ったのか、ぜひそういう部分も見ていただきたいです」とアピールした。
「万博の太陽」はテレビ朝日系で21時から放送。脚本は、ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」シリーズで知られ、2025年度前期の連続テレビ小説「あんぱん」を担当する中園ミホ、演出は「ドクターX ~外科医・大門未知子~」シリーズにも参加した
テレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム「万博の太陽」
テレビ朝日系 2024年3月24日(日)21:00~
飯豊まりえ コメント
オファーを受けたときの気持ち
自分が生まれる前の時代を描く作品に参加させていただけるのはひとつの経験としてとてもうれしかったですし、パワフルな時代を体感できるんだというワクワクした気持ちもありました。また、当時の女性は高校を卒業したらお見合いして結婚するという考えが主流だったことや、父親の言うことが絶対というご家庭が多かったことも初めて知って驚きました。
万田千夏について
千夏は勉強が大好きで、もっと勉強して大学院に入って将来は研究者になりたいという夢を持っています。でもお父さんの言うとおり、“結婚”という道を進まなければ…と思っていたところ、今日子ちゃんという存在に感化されて変わっていきます。家族のみんなが彼女のまっすぐさに心打たれていく場面の撮影はとても楽しかったです。胸が熱くなる瞬間がいくつもありました。
撮影を楽しみにしていたシーン
家族団らんでちゃぶ台を囲んで食事をするシーンは、幸せの象徴だなと感じました。あと、お見合いシーンも初めてだったのですが、当時はこんなふうにお見合いしていたんだなと新鮮に感じました。
また、ファッションも新鮮です。万博のコンパニオンの制服は身体にフィットするようオートクチュールで作っていただいたので、着心地もいいです。今ではめずらしいカラーリングもかわいいですね。
橋本環奈の印象
みなさんがテレビを見て抱いている印象そのままの方だと思います。本当に気さくで、キャストさんやスタッフさん分け隔てなくフレンドリーに接してくださり、座長としてとても頼りがいがあります。環奈ちゃんがいるだけで、現場の光の出力がはね上がって、とにかく明るくなるんです。悲しいシーンや集中するシーンは緊張感を持って撮影していますが、和む場面は環奈ちゃんを中心に笑いが起きています。
視聴者へのメッセージ
1970年の大阪万博を経験された方には懐かしさを、万博を経験されていない方には「こんな風に開催されていたんだ!」という新鮮さを感じていただけると思います。今の日本に笑い、感動、懐かしさをお届けできたらなと思います。
木戸大聖 コメント
オファーを受けたときの気持ち
20代前半のころ、仕事で大阪を訪れた際、共演者のみなさんと太陽の塔を見に行ったことがあります。そのとき、オーラというか存在感をすごく感じて…。そんな太陽の塔が完成したときのドラマで、しかも“建築家の卵”という役で出演できるなんて、ワクワク感があってとてもうれしかったです。
倉本鉄平について
鉄平は設計事務所の下っ端ですが、とにかく万博をより良いものにしたいという思いで一生懸命動いています。脚本を読んだとき、そのまっすぐさがかわいらしいなと思いました。そこが彼の魅力的な部分でもあると思うので、彼のピュアさをきちんと表現していきたいですね。
鉄平と今日子はどちらも万博への思いが強いからこそ衝突するのですが、そこは重要な部分だと思うので、環奈ちゃんに負けずしっかりぶつかりたいなと思ってます。今日子と鉄平はどちらも不器用だけど、かわいらしい2人。視聴者のみなさんにもそう見てもらえたらなと思いながら演じています。
橋本環奈の印象
橋本環奈さんとは映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」(2018年)で共演させていただきましたが、がっつりからむのは今回が初めて。「銀魂2」のときは、僕がまだこの世界に入って日が浅かったので、そのときヒロイン役だった橋本環奈ちゃんとこういう形で共演できるのはすごく光栄です。環奈ちゃんは常にフラットな人ですが、本番になると目からバーンと今日子に変わる瞬間があって…。瞳からエネルギーがもらえるスゴイ女優さんだなと思います。
視聴者へのメッセージ
2025年に大阪万博が控えていますが、万博がそもそもどういうもので、1970年の万博は日本や世界にとってどのぐらい大きなことだったのか、そしてその裏で万博を開くために奮闘していた人たちがいたこともこのドラマをとおして知っていただけたらうれしいですね。
江口のりこ コメント
脚本を読んだ感想
昭和の家族を描いた、古きよき時代のいいお話だなと思いました。女性が社会に出て働きはじめるという時代の変化も盛り込まれていますし、懐かしい昭和の風景や当時の家庭の様子も描かれるので、そこも大きなみどころだと思います。
万田和世について
私が演じる和世は、家族のために毎日温かいごはんを作る、明るくてやさしいお母さんですね。でも、実は彼女にも昔は“夢”があったようで…。スタンバイ中に衣装さんやメークさんが昭和の女性に仕上げてくださるので役作りはそれに頼りきっていますが、やっぱり昭和のファッションは新鮮です。
撮影を楽しみにしていたシーン
みんなで食卓を囲むシーンは、本当によき時代だなと思わされます。すごく密な家族のやり取りというか、昭和の家族らしく熱のこもったお芝居が展開しています。
橋本環奈の印象
橋本さんはすごく明るい方で、まさしく“今日子ちゃん”だなという印象です。座長として現場をひとつにしてくれる存在でもあります。
視聴者へのメッセージ
とにかく多くの方に見ていただけたらうれしいですね!
唐沢寿明 コメント
脚本を読んだ感想
作品の時代背景が、リアルに僕の子どものころなんですよ。自分の衣装やメークを見て「ウチの親父もこんな髪型していたな」と思い返しましたし、家族の風景も「こんな感じだったなぁ」という感覚。とにかく当時は社会全体が盛り上がって勢いがありましたよね。懐かしいなと思いながら演じています。
万田昭太朗について
昭太朗は、昭和の頑固オヤジですね。ちゃぶ台をひっくり返すシーンもあるのですが、若いキャストのみなさんはこの時代を知らないから、内心、「こんなこと本当にやる人いるのかな」と思っているんじゃないかな(笑)。私の父は、授業参観に和服で現れたり、ビシッと七三分けで薄い色のサングラスをかけてきたりとダンディーで、同級生たちから「あれ、誰のお父さん?」「カッコイイ!」とウワサされていたような男でしたが、実は昭太朗よりももっと厳しかったですよ。
橋本環奈の印象
橋本さんは若いのにとてもしっかりしているなと感心しています。2人で怒鳴りあうようなシーンもありますが、丁々発止のやり取りになっていると思います。
視聴者へのメッセージ
リアルタイムで万博を訪れて太陽の塔を見た世代の方は懐かしいと思われるでしょうし、若い世代にとっては「こんな時代があったんだな」と面白く感じるかもしれない。各世代で感じることは違うと思いますので、それぞれの見方で楽しんでいただければうれしいですね。
このストーリーは万博が背景になっていますが、女性の進出がテーマ。まだ男尊女卑が根強かった時代、女性が社会進出するのは本当に困難だったはず。女性たちがどれだけ頑張ったのか、ぜひそういう部分も見ていただきたいですね。
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