映画「
野田サトルによる同名マンガを映像化した本作。ゴールドラッシュに沸いた明治後期の北海道を舞台に、アイヌが遺した莫大な埋蔵金を狙う元陸軍兵・杉元佐一と、殺された父の仇を討つため彼と行動をともにするアイヌの少女・アシリパの冒険が描かれる。山崎が杉元、山田がアシリパを演じた。
山崎が満員の会場を見渡し「いやー、どうですか?」と問いかけると、作品を観たばかりの観客から大きな拍手が。「(杉元を演じることに対し)プレッシャーはあったんですけど、それ以上に『ゴールデンカムイ』の面白さ、杉元のかっこよさ、優しさ、生命力の強さに魅力を感じて。気合いを入れて、いい映画にできればと思って取り組みました。やれることは全部やって、みんなで最高の『ゴールデンカムイ』ができたなと自信を持って言えます。初日を迎えられてうれしいです」と笑みをこぼした。
撮影を振り返り山崎が「寒かったので、過酷だったかな?」と言うと、玉木から「もっとあるでしょう!(笑)」とツッコミが入る。それを受けて山崎は「『俺は不死身の杉本だ!』と言うシーンはめちゃくちゃ動いたあとにそのセリフを言うんです。過酷な状況で声がガサガサになって。そんな中、気合いで言ったので杉元っぽいなと思います。過酷だけどよかったです」と胸を張った。そんな山崎について山田は「日露戦争帰りの杉元と、今まで大変な現場を乗り越えてきたんだろうなという山崎さんの背中が重なって。“不死身の山崎”だなって!思いました」と絶賛。また山田は舘との初共演に触れ「舘さんが、衣装部さんを下の名前で読んでらして。私も杏奈って呼んでほしいって思ってたら勝矢さんが、舘さんに伝えてくださったんです。そこから杏奈って呼んでもらってます。今日も『杏奈のそのドレス素敵だな』って言ってくださって、ルンルンでここに立っています!」と喜びを爆発させる。勝矢の呼びかけで開催された“舘さん会”でキャストたちとの時間を過ごしたという舘は「楽しかったです。若い人とごはん食べたり」とほほえんだ。
特殊メイクや衣装に細かくこだわり日本帝国陸軍第七師団の中尉・鶴見篤四郎を作り上げていった玉木。セリフにインパクトがあるという話題が出ると「『ろうそくボリボリしちゃおう』とか、すごいセリフだなと思いながら、言っていました。正解はわからないけど、思いっきりやりましたね」と回想する。凄腕スナイパー・尾形百之助役の眞栄田は「尾形はミステリアスで目的がわからない。そういう雰囲気を大事にしました」と思い返し、観客から絶賛の声が挙がっているという白石由竹役の矢本は「旧Twitterを開けば、白石由竹役は(千鳥の)大悟さんにやってほしかったという意見が多数だったので(笑)。これから『矢本悠馬でよかった』と言ってもらえたらうれしいです」と期待を込めた。
イベント中にはキャストが極寒での過酷な撮影を思い返す場面も。柳が「軍服の中にカイロを仕込んだりしていたんですけど、さすがに防げなくて。耳につららができてました」と言うと、工藤も「あれは痛かったよね? 撮影はワンカットでは終わらないので、ずっとつららができるんですよ」と続き、玉木も「耳付いているかな俺ら?って。痛いし、寒かったです」と報告した。手作りのスキー板で、スキーシーンに挑んだ大谷は「エッジが効かないので、止まれないんですよ。止まろうとすると流されちゃって。そこらへんは僕、がんばったなって」と言及した。
最後に“不死身の杉元”にちなみ、山崎と山田に「お互いの、ここは不死身だな、最強だなと思う部分は?」という質問が飛ぶ。山田は「足が速くて最強だなと。アシリパはキャラクター的に先陣を切って行きたいんですけど、抜かせなくて、抜かせなくて!」と回答。一方の山崎が「やわらかい人柄が最強だなと。朝、スープを飲んで、やわらかく現場にいてくれて。最高の相棒でした」と語ると、勝矢から「中学生同士が告白し合ってるみたい(笑)。『足が速くていいですね』とか」と声が上がり、会場は笑いに包まれた。
「ゴールデンカムイ」は、全国で公開中。
※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
※柳俊太郎の柳は木へんに夘が正式表記
※アシリパのリは小文字が正式表記
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緋村 月 @himuralight
最後の挨拶がこれ
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