映画「
本作では変声期に悩む中学3年生の合唱部部長・聡実と、組のカラオケ大会で最下位を回避しようと練習に励むヤクザ・狂児の関係が描かれる。X JAPANの「紅」で勝負を懸ける狂児を綾野、狂児に歌唱指導をすることになった聡実を齋藤が演じた。
“紅”色を入れ込んだ衣装をまとって登場した綾野たち。綾野は「齋藤潤くんの実寸大の姿を、この作品に焼き付けようとみんなが集結しました。それがこの映画のカラーになったんだと思います」と述べ、齋藤は「こんなふうに大きく出演させていただいたのが初めてだったので、この作品が世に放たれたということにまだ気持ちが追い付いていません。ただ、この映画に関わるすべての方に感謝したいです」と率直な思いを口にした。
現場を振り返った綾野は「狂児はヤクザ、聡実は中学生なので、うまく噛み合わないわけです。その噛み合わない状態が劇中で1時間くらい続くので、潤くんはすごく不安だったと思います。でも最後まで一緒にやれてうれしかった」と齋藤をねぎらう。また、齋藤について芳根は「撮影時より背が伸びて、声も低くなって。先月に完成披露イベントで会ったときよりも背が高くなっているような……。成長を感じますね」としみじみ話し、坂井も「大きな映画は初めてだと聞いていたんですが、すごくしっかりされてました。芝居も納得がいかないと思ったら、もう1回やらせてほしいとちゃんと言えてましたから」と温かいまなざしを送った。
MCから「カラオケシーンで一番歌が下手だったのは?」と聞かれたのは、劇中でヤクザたちの歌をジャッジする組長役の北村。困ったように笑いながら「皆さんうまいですよね」と言いつつ、「でもうまい下手というより、言うことを聞かずに好き勝手やる橋本じゅんさんはいかがかな」とジョークを飛ばす。対する橋本は「てにをはなど、一言一句違わずにやってるはずなんですけど、北村くんにそう見えているのは残念だな!」と笑い飛ばし、今回は誰もアドリブはしていなかったと明かした。
さらにカラオケシーンのエピソードを聞かれ、やべが「(湘南乃風の)RED RICEくんは、現場に付いてくれた音楽の先生から『もっと音を外してください』と言われてました。どんなふうに歌っても正しいピッチになっちゃうんです」と裏話を披露。坂井は「綾野くんの『紅』を楽しみにしていたので、できあがったものを観て『こう来ましたか、ありがとうございます』という気持ちになりました。齋藤くんの『紅』は、聡実の母役として聴いて、胸がいっぱいになりましたね」と話す。チャンス大城も齋藤の歌唱シーンを挙げて「あそこはほんまよかった」とたたえ「僕はもともとX JAPANのファンで、綾野さんの『紅』を何回も聴いて、高校時代を思い出しました。この映画はあの頃を思い出させてくれる名作ですよ」と力強く語った。
最後に山下は「(映画を観に)来ていただいた皆さんには感謝しかありません。派手な映画ではありませんが、小さいものを丁寧に描いています。編集中に聡実の『紅』シーンを何度も聴いて、大きいスクリーンで観てもらうべきものだと感じました」と胸を張り、イベントの幕を引いた。
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