映画「
本作は、22歳の若さでこの世を去った天才画家であり詩人でもある村山槐多の作品に魅せられた、現代の若者たちを描くアヴァンギャルドエンタテインメント”。劇中では、村山の絵画に魅入られた法月薊が、道行く人に「村山槐多を知っていますか?」とインタビューしていたところ「私がカイタだ」と答える謎の男・槌宮朔と出会う。ダブル主演を務めた遊屋と佐藤里穂が槌宮朔と法月薊をそれぞれ演じ、ある研究施設で“普通”に近付くように実験台にされている元村葉役で工藤、民矢悠役で涼田、庭反錠役で八田が出演。朔を見守る式部鋭に佐野が扮した。
佐藤寿保は本作の制作経緯を振り返り「槐多に惚れたんです!」「彼はスペイン風邪にかかって22歳で亡くなった。恐怖に怯えながらも死ぬまで絵に立ち向かったんです。その熱量を映画に取り込みたいなと思ったのがきっかけでした」と言葉に力を込める。遊屋は「若者たちが村山槐多というアーティストに影響を受けて、自分達の表現を模索していく。そんな姿が映画に映っています。『火だるま槐多よ』もどこかの誰かの表現につながっていったらうれしいなと思いながら、作品の中にいたような気がします」と語った。
佐藤里穂は“絡み”のシーンに触れ「真冬の洞窟で撮ったんです。そこで裸になって、血糊を浴びて。なかなかカットの声が掛からなかったので『まだ続けていいの?』と思っていたんですが、そうこうしているうちに頭の中でぷつんという音がして。思わず相手の首筋を噛みそうになったときにカットが掛かりました」と回想。それを横で聞いていた佐藤寿保が「噛みつきそうになったからカットを掛けました」と笑うと、佐藤里穂は「撮影中はときどき記憶が曖昧でした(笑)」と思い返した。
イベント中盤には、キャストがそれぞれ作品への思いを語る場面も。パフォーマンス集団のリーダーを演じた工藤は「僕自身長くダンスをやっていました。劇中のパフォーマンスは、ダンスを見たことがない人に面白さを伝えることを追求しています。伝わっていたらうれしいです」と述べ、八田は「観客のエナジーが欲しいなという気持ちに、この映画が応えることができたら」と口にする。樹海のシーンが印象に残ったという涼田は「自然のパワーを受けて、胸の底から何か押し上がってくるものがあって。情熱的なシーンがたくさん生まれたので、いろいろ感じていただければ」とアピール。佐野は「子供の頃から、学校や家庭で美しいと言われるものに『え? そうかな?』と思うことがたくさんあって。表現の世界に救われたんです。闘病後は俳優を続けていけるかな?という時期もあった。だからなおさら、こんな自由な作品に出会えてうれしかったです」と思い入れたっぷりにコメントする。
最後に佐藤寿保は「(役者には)頭でっかちではない、理屈ではないような芝居を求めました。それが映像に定着したと自負しています」と自信を見せ、「生きづらい方に観ていただきたい。人間は生理現象でまばたきをしますが、その瞬間に大切なものが映っているかもしれない。なので5度ぐらい足を運んでください!」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。
夢野史郎が脚本を手がけた「火だるま槐多よ」は公開中。
映画「火だるま槐多よ」予告編
佐藤寿保の映画作品
リンク
DECADEinc.OFFICIAL @decadeinc_staff
【#遊屋慎太郎】
\初回満員御礼✨/
映画「#火だるま槐多よ」の
初日舞台挨拶が本日新宿K's cinemaにて行われました!
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
【監督】
#佐藤寿保 監督
【公開日】
12/23〜1/12新宿 Kʼs Cinema にて公開
他全国順次公開 https://t.co/nmUsqO6AGt https://t.co/OISh0FPeiv