映画「
本作の舞台は、ゴールドラッシュに沸いた明治後期の北海道。アイヌが遺した莫大な埋蔵金を狙う元陸軍兵・杉元佐一と、殺された父の仇を討つため彼と行動をともにするアイヌの少女・アシリパの冒険が描かれる。山崎が杉元、山田がアシリパを演じた。
イベントの冒頭には、原作マンガを手がけた
山崎は「先生に『僕は味方ですから!』と言っていただけて、背中を押されました」と野田と会ったときのことを回想する。続けて松橋は「野田先生は『山崎さんは杉元と本質的に似ている部分がある』とおっしゃっていました。人間としての心根がとても優しくて器が広く、多くを語らずに行動で示すところとか」と明かす。それを聞いた山崎は「(似ているのは)不死身の部分かと思った」とはにかみつつ、「多くは語らないようにします。うれしいです」と目尻を下げた。
その後はアクションシーンの話題へ。山崎は体重を約10kg増やし、軍事練習に励んでから撮影に臨んだそう。彼は「杉元の狂気が出たらいいなと思ってやっていました」と述懐し、馬ぞりのシーンは実際に馬に引きずられたと告白する。久保が「過酷どころじゃなくて、本当にすみませんしか言えない。賢人くんは挑戦をしてくれる方。夜の北海道でがんばってくれました」と大いにねぎらうと、山崎は「楽しかったです。人生の中で、引きずられることはそんなにないので」と笑顔を見せた。
山田は「本当にたくましいし、芯の強い人」と自身が演じたキャラクターを評する。ほぼ初挑戦のアクションに関しては「走り方、立ち止まり方から教えていただきました」と言及し、「弓を持ち帰って、自宅のカーテンに向けて矢を放つ練習をしていました」とも語った。
天才脱獄犯・白石由竹役の矢本と、大日本帝国陸軍第七師団の中尉・鶴見篤四郎役の玉木は、もともと原作の大ファン。矢本は「白石推しだったので、まさか演じさせていただけるとは。それだけで肩に力が入ってガチガチだし、すんごい大作だからさらにガッチガチになって。最初のほうは調子が悪かったから、撮り直したいー!と思いました」と嘆き、玉木は「“えたいの知れない存在感”を目指しました」と口にする。玉木と対峙する役どころだった山崎は「ゾクゾクしました」と共演しての心境を伝え、「団子を見ると、串を刺されたシーンを思い出します」とつぶやいて玉木を笑わせた。
鶴見の側近・月島基役の工藤は「なるべく低くて重い声を出したかったので、家でずっと『はい』の練習をしていた」「アクションシーンの山崎さんは速い」とコメント。双子の軍人・二階堂浩平 / 洋平の2役を担った柳は「自分が浩平をやっているときに、ボディダブルの方に洋平を演じてもらって……。あれ? どっちだっけ? ……自分もスタッフさんもこんがらがっていました(笑)」と、説明に苦戦しながらも撮影時を懐かしんで周囲を和ませる。東北マタギの生まれの第七師団一等卒・谷垣源次郎役の大谷は「僕だけアクションシーンがなかった。映画を観ながらほっとするくらい、アクションの見ごたえがすごい」と胸をなで下ろして笑いを誘った。
原作の“大大大ファン”の久保は「すべてにこだわって撮っています。いろんな人に観ていただきたいと願っています」と作品の完成度に自信をのぞかせる。山崎は「愛とリスペクトを持って、魂を込めて作った作品です」「迫力のあるアクション、グルメ要素、囚人たちを探すミステリー要素、コメディもあり……。全部入っている最高のエンタメ作品ができました。クマも出てきます!」と作品をアピールし、イベントを締めくくった。
「ゴールデンカムイ」は、1月19日に全国で公開。同日からIMAX上映も行われる。
※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
※柳俊太郎の柳は木へんに夘が正式表記
※アシリパのリは小文字が正式表記
野田サトル コメント
原作者である私の頭の中にも
映像としてゴールデンカムイがあります。
なので、実は、内心ものすごく心配していましたけれど
試写を拝見いたしましてホッとしています。
今回の映画には、私の頭の中にも無かった
良いところが沢山ありました。
特に役者さん方はかっこよくて、渋くて
可愛くて、キャラクターに合っていて
漫画とはまた違った生身の魅力が
あふれていました。
動物のCGも心配ありません。
ものすごく謙遜して言わせて頂きますと 観に行って損することはないと思います。
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映画「ゴールデンカムイ」が完成!約10kg増量で挑んだ山崎賢人「杉元の狂気が出たらいいな」 https://t.co/35cIkNuQPO
原作:野田サトル『ゴールデンカムイ』集英社/ヤングジャンプコミックス