山梨・甲府盆地にある障害福祉サービス事業所で働く人々を映したドキュメンタリー映画「
「東京自転車節」の
予告編にはみらいファームの人々が綿花を摘んで布を織り、絵を描き、花を育てる様子が収められた。「ただ生きていることに、祝福を」という文字も映し出される。予告のナレーションは青柳が担当した。
このたび映画評論家の
「フジヤマコットントン」は東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開される。
ドキュメンタリー映画「フジヤマコットントン」予告編
町山智浩(映画評論家)コメント
ここで働く人々を見ると、当たり前のことが不思議に思えてきます。
人はなぜ美しい花を愛するの? なぜ逝った人を慈しむの? なぜ人を喜ばせたいの?
「希望の花、咲かせてもいい?」という言葉で胸がいっぱいになりました。
和田靜香(相撲 / 音楽ライター)コメント
コットントン、コットントン、「みらいファーム」で機を織るリズムが生きるに大切なことを気づかせてくれる。あれもこれももっともっとって欲深く望み過ぎて走り回る自分を、立ち止まらせる。線を描いてマッキーのペンで模様に色を埋めていく、花を育てる、畑に座り込んでひとりで佇む。どれも誰も大切なかけがえのない時間であり生であり、そして仕事である。生産性とか効率性とか私たちを追い回す経済至上主義の考え方が侵食できない仕事の尊さを、ここに見るのだ。
川瀬陽太(俳優)コメント
俳優を30年近くやっていてもカメラ前で「良くみせたくて」緊張する。
カメラは時に人を従属させてしまう存在になりうるのを、身をもって知っている。
それを青柳くんはみらいファームの皆へと向けた。
果たして、完成した作品ではむしろ青柳くんがファインダーの向こうのめぐさんやゆかさん、けんいちさん、皆のむきだしの強い生に圧倒されているのが伝わるのだ。
彼らに届く様な映画が作れるかな。まだまだ修行だな。
小森はるか(映像作家)コメント
一人一人の歩き方、手の動かし方、話し方がある。
一人の歩幅が見えるまで、一緒に歩き、待ち、話を聞こうとするカメラがある。
この映画は、身体と心のペースが人とは違うことを、誰よりも理解しているのは
その人自身だということを、そっと写している。
だからこそ、他者のペースを尊重し合える人たちでもあるのだと教えてくれる。
みらいファームの日々が、風景が、なぜこんなにも胸に沁みるのか。
この豊かさが問うてくることに向き合いたい。
根矢涼香(俳優)コメント
自転車節での怒り悲しみを、祈りや願いの糸にして、じっくりコツコツ色とりどりに、編まれた95分の布。複雑になりすぎた社会に疲弊する私たちをぐるりと包み、みらいファームの温もりを分けてくれる。悩みながら、喜びながら、その日その日を歩いてく。花と、ものと、貴方と、ヤマと。胸の絡まりが解けてゆく。人は、本来受け入れ合い、支え合えるのだと、この映画と共に叫びたい。
ポレポレ東中野 @Pole2_theater
障害福祉サービス事業所で働く人々を見つめた記録映画「フジヤマコットントン」予告(推薦コメントあり) https://t.co/TdAHJqOjYy