「どーもくん」「こまねこ」のスタジオ・ドワーフ20周年展、約100体の人形がお出迎え

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こま撮りアニメーションスタジオ・ドワーフの設立20周年を記念した展覧会「ドワーフ20周年展~どーもくん、こまねこからリラックマ、そしてHIDARIへ。心が動き出すストップモーションの魔法。~」が、明日12月2日から17日まで東京・東京ドームシティ Gallery AaMoで開催。本日12月1日にプレス向け内覧会が行われた。

「ドワーフ20周年展」の内覧会を訪れたどーもくん。

「ドワーフ20周年展」の内覧会を訪れたどーもくん。

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来場者の人形を置いて撮影できるフォトスポット。

来場者の人形を置いて撮影できるフォトスポット。[拡大]

2003年9月にアニメーション作家・合田経郎が代表となって立ち上げたドワーフ。「どーもくん」「こまねこ」など数々のキャラクターを生み出し、卓越した技術力のこま撮りを中心とした映像作品で国内外から高く評価されている。本展覧会では、作品制作で使用された約100体の人形をはじめ、小道具やセット、コンテなどの貴重な資料を一挙公開。合計26本にも及ぶ作品の裏側を見ることができる。

左から合田経郎、どーもくん。

左から合田経郎、どーもくん。[拡大]

「どーもくん」展示コーナーの様子。

「どーもくん」展示コーナーの様子。[拡大]

人形や小道具を少しずつ動かして撮影し、1日に制作できるのは数秒程度というこま撮り。合田は「25年前、最初に『どーもくん』を作って、モニターの中でキャラクターが動き出したとき、原理はわかっているのに『魔法みたいだ』と心臓がドキドキした。すぐに『もっとやりたい、もっと知りたい』と思いました。それは今も同じです」と語る。当時はCG全盛期、こま撮りは“絶滅危惧種”と言われていたそうだが、それでも独自に道を切り開いてきた合田。「どーもくん」を通じてこま撮りに興味を持つも「職業にするのは難しい」という声が聞こえてくる中、本当に制作したい人たちがやりたいことをやれる場所として設立したのがドワーフだ。最初は6畳一間のスペースで合田1人だった会社も、徐々に仲間が増えていき、20人以上のスタッフが働くスタジオに。合田は「こんなに大きな展示をやらせてもらえるようになるなんて思いもしませんでした。これまで関わってくださった方々に感謝を伝える場所になると思いますが、やっぱり仲間がもっと欲しい。自分たちの仲間が増える場所にもなればと思っています」とさらなる未来を見据えた。

「こまねこ」で使用されたセット。

「こまねこ」で使用されたセット。[拡大]

会場は作品ごとにスペースが分かれており、まず最初に「どーもくん」のコーナーが目に飛び込む。「名前はドーモ。(仮名)」と書かれた最初期のキャラクター設定画から人形の設計図まで、ドワーフ設立のきっかけとなった“最重要キャラ”誕生の裏側をお届け。どーもくん、うさじい、たーちゃんはもちろん、仲間の人形も勢ぞろいしている。隣の「こまねこ」コーナーには、こまちゃんとおじいちゃんが暮らす家のセットが登場。こまちゃんのまぶたまでくっきり見える至近距離で人形を鑑賞できるほか、制作中の新作「こまねこのかいがいりょこう」のコンテやメイキングもチェックできる。

「リラックマ」展示コーナーを紹介するリラックマ。

「リラックマ」展示コーナーを紹介するリラックマ。[拡大]

「HIDARI」展示コーナー。

「HIDARI」展示コーナー。[拡大]

「ポケモンコンシェルジュ」展示コーナーを紹介するコダック。

「ポケモンコンシェルジュ」展示コーナーを紹介するコダック。[拡大]

さらにキウイブラザーズでおなじみの「ゼスプリキウイ」CM、Netflixシリーズ「リラックマとカオルさん」「リラックマと遊園地」、オリジナル作品「モリモリ島のモーグとペロル」、アニメ「BEASTARS ビースターズ」OPムービー、「PLAY! MUSEUM『コジコジ万博』」用に制作した「コジコジ」オリジナルムービーなど、ラインナップの幅広さを感じさせるコーナーが続いていく。「コジコジ」のコーナーには「(頭の赤い部分は)耳なのか?」「しっぽは感情と連動して動くのか?」など人形化にあたっての細かい確認事項が列挙された秘蔵メモも。長編映画化に向けて海外からも注目されているストップモーション時代劇「HIDARI」のコーナーには、すごみを感じさせる木彫り人形が立ち並ぶ。12月28日に世界配信を控えるNetflixシリーズ「ポケモンコンシェルジュ」からは、主人公ハルとコダックの人形が初公開された。

「こまねこ」より、こまちゃんを巨大化したフォトスポット。

「こまねこ」より、こまちゃんを巨大化したフォトスポット。[拡大]

また中盤には「こまねこ」の劇中シーンを巨大化して再現した立体展示物が出現。すべてフォトスポットとなっており、こまちゃんの部屋に実際に入れるほか、巨大こまちゃんやゆきおとこの腕に抱かれるショット、ピクニックやソリカーの体験をできるショットなど、「こまねこ」の世界に足を踏み入れるとともに記念撮影を行える。

そのほか展覧会では、イベント限定品を含む物販や映像作品の上映も用意。毎週土曜・日曜はこま撮りの公開撮影が行われ、会場内に設置した撮影セットで「こまねこ」「HIDARI」「キウイブラザーズ」の制作風景をのぞき穴から見学できる。毎週火曜・木曜は「こまねこ」のアクリルスタンドを使用したこま撮りワークショップも開催。イベント詳細は「ドワーフ20周年展」公式サイトで確認を。

ドワーフ20周年展~どーもくん、こまねこからリラックマ、そしてHIDARIへ。心が動き出すストップモーションの魔法。~

2023年12月2日(土)~17日(日)東京都 東京ドームシティ Gallery AaMo

入場時間 平日 12:00~20:00 / 土日 10:00~20:00
※12月13日(水)のみ17:30まで
※最終入場は30分前まで

入場料:一般 1200円 / 中学・高校・大学生 1000円 / 小学生 800円
※当日券のみ
※有料入場者には特典として「クリアキャラクタースタンド」を数量限定でランダム配布

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読者の反応

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Momo @MomoekoM2

松の展示あるじゃん‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️やったー‼️‼️‼️‼️‼️‼️
本物の3期2クール目EDのからし松🍢拝める嬉しいやったー‼️‼️‼️‼️‼️‼️ https://t.co/bAoa0PerKs

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