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本作はNetflixで独占配信されているアニメシリーズ「攻殻機動隊 SAC_2045」シーズン2を再構成したもの。田中は初めて素子を演じた1995年公開の「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」からの歩みを「そこから28年。最初は手の届かない孤高の存在だったのが、回を重ねるごとにお互いに寄りかかれるようになっていきました」としみじみ振り返る。「30年以上声優という仕事をしてきている中でかけがえのない存在ですし、素子がいなければ自分は今ここにいないと思えるくらい大切なバディです」と話した。
長年バトーを演じる大塚も「もはや他人とは思えない」「物語の舞台はフィクションなわけですけど、バトーは本当にいるみたいで。すごくシンパシーを感じています」と述懐。ラストシーンでまたしてもバトーが素子を見送ったことについては「(作品を通して)もう何度見送ったかわからない。フーテンの寅さんが最後に言う『またふられちゃったよ!』に近いものを感じています(笑)。バトーって勉強しないんだよなあ。懲りない。そこがかわいかったりもするんですけど」と明かしていた。
「トグサは自身にとってどのような存在か?」と聞かれた山寺は、頭を悩ませながら「一番自然に演じられますね。複雑なストーリーについては考えますが、トグサを演じることについてはあんまり考えていないです」と吐露。「これまで自分に一番近いキャラは(「アンパンマン」の)カバおって答えていたんですけど、生身の人間に近いという部分も含めてトグサが一番自然に演じられるかもしれないです。無理なく演じられる大切な存在ですね」と続けた。
プリンを演じるまで、その役回りから「プリンは人間版タチコマ」と思っていたという潘。あながち間違っていなかったようで、脚本会議の時点ではタチコマたちが人間になったらプリンになるという案もあったそう。「プリンを一言で表すと『プリン』ですね! 名前というわけではなく、バトーさんから受け取った優しさのプリンという意味で。このシリーズを通して観ると、“郷愁”、つまりノスタルジーを大事に描いてくださっているので『郷愁と書いてプリンと読む』みたいに感じています(笑)」と役への思いを打ち明けた。
トークパートの終了後には、11月14日に誕生日を迎えた田中と24日に誕生日を迎える大塚へのサプライズが行われた。山寺が田中に「少佐おめでとう!」、藩が大塚に「バトーさんおめでとう!」と祝福し、「攻殻機動隊」のグッズを手渡した。
最後に田中が「ここに立っていられるだけで心から幸せです。皆さん、攻殻機動隊は『最後の人間』でいったん結末を迎えるのかもしれません。でも、どうか忘れないでください。皆さんがネットにアクセスするとき、『攻殻機動隊』にアクセスするとき、私たちは、私は、いつでも皆さんの側にいます。どうか忘れないでください」と涙ぐみながら話すと、会場からは温かな拍手が送られた。
♡ほつ♡ @schwarz_rose42
素子はやはり田中敦子さんですよ!! https://t.co/JvIpLevcmW