もう自我意識はありません…“哲学的ゾンビ”になった妻描く「物体」予告

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“哲学的ゾンビ”に変貌していく妻を支えようと奮闘する男を描く「物体 -妻が哲学ゾンビになった-」の予告編がYouTubeで公開された。

「物体 -妻が哲学ゾンビになった-」ポスタービジュアル

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「物体 -妻が哲学ゾンビになった-」場面写真

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“哲学的ゾンビ”とは、物質的には通常の人間と変わらないものの、内面的な意識を持たない状態や存在を指す用語。本作の軸となるのは、廃材からオーダーメイドの玩具を作ってつつましく暮らす夫妻だ。ある日、妻・亜居は未知の寄生体によって、寄生体疾患にかかってしまう。この疾患には感染者同士が属性を共有する特性があり、亜居はあろうことか連続殺人鬼の属性を継承。感染から1カ月後、すべての脳細胞を失い、自我を喪失した亜居は“哲学ゾンビ”へと変わる。亜居を支えようとする悟役で、日曜劇場「VIVANT」の管勇毅が出演。殺処分の宣告が下される亜居には「許された子どもたち」の門田麻衣子が扮した。

「物体 -妻が哲学ゾンビになった-」場面写真

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予告では、医師が「ご臨終です。もう自我意識はありません」と宣告するシーンや、亜居が包丁を振り回す場面などが切り取られた。管は「ゾンビと聞いて“あの”ゾンビを連想された方は、きっと驚かれるかと思います。この作品は、夫婦が夫婦であり続けたいと願う、そんな普通の2人の物語です」と説明し、門田は「最初に台本を読んだとき、絵本の中の素敵な深い森に、私の頭が持っていかれたような感覚になったのを覚えてます。そして、同時に、私にこの物語を理解できるのか、演じることができるのかという不安もありました」と振り返る。

伊刀嘉紘の長編デビュー作「物体 -妻が哲学ゾンビになった-」は、12月9日に東京の池袋シネマ・ロサで公開。キャストには竹中凌平藤崎卓也川瀬陽太比嘉梨乃も名を連ねた。

映画「物体 -妻が哲学ゾンビになった-」予告編

管勇毅 コメント

ゾンビと聞いて“あの”ゾンビを連想された方は、きっと驚かれるかと思います。
この作品は、夫婦が夫婦であり続けたいと願う、そんな普通の2人の物語です。
それを叶えるのはそんなに難しいことではないはずでした。
でもとても難しいことでした。
そして、ゾンビなんかより怖くて、身勝手で、残酷なのは人間の方でした。
この夫婦のことの次第を、是非、スクリーンで体験してください。

門田麻衣子 コメント

最初に台本を読んだとき、絵本の中の素敵な深い森に、私の頭が持っていかれたような感覚になったのを覚えてます。そして、同時に、私にこの物語を理解できるのか、演じることができるのかという不安もありました。
しかし、演じていくうちに、自分のお腹の中にいるような不思議な気持ちになりました。
怖いけど、滑稽な哲学ゾンビ。きっと、観た方も愛おしくなるにちがいない。そんな不思議な映画です。

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安彦 守 @styuunagi

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