スタジオポノックの長編新作アニメーション「
本作は、A・F・ハロルドの小説「ぼくが消えないうちに」をもとにしたファンタジー。愛を失った少女アマンダと、彼女が生み出した“誰にも見えない少年”ラジャーが想像と現実の世界を駆け巡るさまが描かれる。寺田心がラジャー役、鈴木梨央がアマンダ役を務め、安藤サクラ、仲里依紗、山田孝之、高畑淳子、イッセー尾形もキャストに名を連ねた。
アニメーション映画に初出演する寺尾は、映画を牽引する重要なキャラクター・イマジナリの老犬に息を吹き込む。彼は「難しくて怖がってこれまでアフレコのお仕事を一切やってこなかった」と語りつつ、「凄く素敵な話で引き込まれるものがあり、やってみたいと素直に思いお引き受けしました」と出演の決め手を明かす。
そしてスタジオポノックの長編第1作「メアリと魔女の花」でヒロインを演じた杉咲は、本作では謎に包まれたオーロラ役に。「大胆さと線の細さのどちらもを心に、まだ行ったことのない魅力的な惑星のなかへ、えいやっ と踏み出していくような時間でした」とアフレコを振り返った。プロデューサーの西村義明によるコメントは下記の通り。
寺尾聰 コメント
アニメーションに声を当てるということが、俳優人生で初めての経験でした。
自分の声を出したときにそのキャラクターに一体化しているかどうか、アニメーションの中のキャラクターに命を与えられるかどうかとても責任重大で、難しくて怖がってこれまでアフレコのお仕事を一切やってこなかったのですが、今回オファーをいただいて、西村プロデューサーからいただいた映画の資料を拝見したとき、凄く素敵な話で引き込まれるものがあり、やってみたいと素直に思いお引き受けしました。
初めての仕事でしたが百瀬監督や西村プロデューサーなどベテランの方たちから教わることが沢山あると思い、安心して寄りかからせて頂きながら、とても良い温度感を貰ってアフレコさせていただきました。
後は映画をご覧になって頂く皆さまが、楽しんで喜んで帰ってくれるかなと、ワクワクして期待しています。
杉咲花 コメント
大胆さと線の細さのどちらもを心に、まだ行ったことのない魅力的な惑星のなかへ、えいやっ と踏み出していくような時間でした。
参加することができて嬉しかったですし、一人の観客としてもとても楽しみです。
西村義明(プロデューサー)コメント
ラフな格好でスタジオに入り、「うまくできるかな、俺。ま、やってみるよ」と微笑みながらアフレコブースに入っていった寺尾聰さんでしたが、その第一声が発せられた瞬間、スタジオ内が静まり返りました。そこにいた全スタッフが息を飲む、素晴らしい声の芝居。寺尾さんの声は、この映画に隠されたもう一つの物語を浮き彫りにしていきます。
杉咲花さんは、「思い出のマーニー」では第三のヒロイン・彩香を、「メアリと魔女の花」ではヒロイン・メアリ役を演じていただきました。日本映画界で唯一無二の存在感を有した俳優である杉咲さんに、この映画で最も特殊なオーロラ役をお預けしたかった。彼女の声が発せられた時、映画は予想外の展開に引き込まれていきます。想像の友だち《イマジナリ》の人生を感じさせる、日本を代表する俳優・声優陣の素晴らしい声の演技に、ぜひご期待ください。
映画「屋根裏のラジャー」予告編
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原作:『ぼくが消えないうちに』ポプラ社