映画「
竹野内と山田孝之がダブル主演した本作は、美しくも奇妙な6人の女たちが暮らす森で、2人の男が監禁されるスリラー。竹野内が萱島役、山田が宇和島役で出演した。また水川が“刺す女”、ヤマダが“濡れる女”、服部が“撒き散らす女”、萩原みのりが“牙を剥く女”、桃果が“見つめる女”、武田が“包み込む女”に扮する。
女性陣が劇中衣装をまとって現れた本イベント。衣装について尋ねられた石橋は「撮影に入るだいぶ前からデザイナーさんと時間を掛けて作りました。過酷な撮影でボロボロになったはずなので、今日の衣装は作り直したものですかね。劇中で衣装がどんなふうにボロボロになっていくのかを楽しんでもらえたら」と冗談めかして答えた。
以前から石橋作品への出演を願っていたという竹野内は「オファーが来たときは本当に光栄でした。数年前に、ある映画プロデューサーの方から(石橋が監督した)『ミロクローゼ』が面白いと聞きまして、さっそく拝見したんです。独創的で、石橋監督にしか作れないような世界観でした。今回も脚本を拝読して、活字の中だけではその描写を捉えることができなかった。小耳に挟んだのですが、女優さんのどなたかが試写を観て『こういうつながり方だったのかとやっとわかった』とおっしゃっていたとか」とコメント。それを聞いた水川が「それ私です。想像したものとは違う世界観だったとお話ししたんです」と補足する。
MCから「女たちはセリフがないそうですが、その中での芝居はどうでしたか?」と聞かれた水川は「言葉を一切しゃべらないので、そのうえで竹野内さんと掛け合いをするのは不思議な体験でした。私の場合は『表情でもリアクションをしないでほしい』と言われていたので、つい反応してしまいそうになるのをこらえました。削ぎ落とすような作業が多く、新しかったです」と回答する。石橋は「1mmだけ口が動いているなと現場のモニタで見ながら、すごく絶妙な演技をされていると感じました」と苦労をねぎらう。
水中のシーンが多かったというヤマダは「私は普段ダンスパフォーマンスをしているので、言葉がない世界にはあまり抵抗がなかったです。ただ水の中での表現はあまり経験がなかったので、撮影に入るまでに大阪にある水深5mのプールに通って、呼吸法などを教わりました。ただ水温が1度変わるだけで、呼吸の深さがまったく変わって、こないだはあんなに長く潜れたのにと焦って焦って。水中の生き物はこういうものと闘っているのかなと肌で感じました」と回想。また「竹野内さんに助けられたこともありました。必死にやりすぎて水の中から上がれなくなってしまったとき、一生懸命引っ張り上げてくれたんです」と竹野内にお礼を言った。
服部は「すごく楽しく撮影させていただいた」と笑顔を見せ「奈良の民俗博物館で撮影したんですが、自然豊かで空気も気持ちよくて。緑のパワーをもらって自分のエネルギーを全部出し切るぞと。体を使って表現する楽しさを存分に味わえました」と当時を思い返す。また桃果は「純粋無垢な役だったので、幼い気持ちを残すようにしました。まばたきもせず、目も動かさず我慢しましたね」、“包み込む女”と萱島の恋人という二役を演じた武田は「それぞれの衣装が洋服と着物、場所が大都会と自然の中、と雰囲気が違ったので、演じ分けはしやすかったです。自然と切り替わりました」と述べた。
竹野内は「『唄う六人の女』は人間社会だけではなく、生命にも目を向けようとしている作品です。6人の女たちが住む森の美しさや、彼女たちが存在する意味を通して、石橋監督がこの作品で伝えたかったことを少しでも感じていただけたらと思います」と客席へ語りかけてイベントの幕を閉じた。なお本イベントでは山田のメッセージ映像も紹介された。
「唄う六人の女」は10月27日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。
映画「唄う六人の女」主題歌版予告
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小金澤 剛康NAKACHIKA PICTURES /Strangerシネマ&カフェ @Kogane_NP
「唄う六人の女」完成披露試写!ドーン!
最後に山田さんのメッセージ動画も!
こちらは撮影中の衣装です
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