「Bi Gan / A SHORT STORY」のオルタナティブポスターが解禁。あわせて監督を務めた
本作は孤独で変わり者の黒猫が、この世で一番大切なものを知るために、3人の奇人を訪ね歩くさまを描いたショートフィルム。ポスターは「ミッドサマー」「Pearl パール」も手がけた画家のヒグチユウコとデザイナーの大島依提亜のタッグ、「戦場のメリークリスマス」「黒衣の刺客」を手がけた成瀬慧による2種類が用意された。いずれも上映館限定での販売も予定している。
もともと中国の著名なペット用品メーカーによる広告制作の依頼から本作を作り上げたというビー・ガン。日本の観客に向けて「彼らから求められたのは、黒猫を主人公にするということだけでした。他には全く制約がありませんでした。この映画の多くのアイデアやディテールは、私が子供たちに語る読み聞かせの物語から着想しています。寓話的な側面は、そうした経緯から形成されたのです」「私が伝えたいこと、それはすべて映画の中にあります。どうぞ私の映画と、特別な映画体験をお楽しみください」と語っている。YouTubeではビデオメッセージも公開中だ。
15分の短編を500円の“ワンコイン興行”として、単独で劇場公開する異例の試みとなる本作。その仕掛け人である東京テアトル編成部長の西澤彰弘によるステートメントも到着した。西澤は「ショートコンテンツが全盛の時代になったからこそ、映画館でも、今までにない興行スタイルが確立できると考えています。ちょっと空いた時間に1コインで少しだけゆっくりと気分転換ができる、そんな隙間(すきま)を使った隙間(げきかん)上映で世界の様々な優秀なショートムービーを提供していきたい」とつづっている。
「Bi Gan / A SHORT STORY」は10月27日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷でロードショー。11月3日より大阪のなんばパークスシネマ、シネ・リーブル梅田、京都・アップリンク京都、兵庫のシネ・リーブル神戸でも1週間限定で公開される。
ビー・ガン コメント
この短編映画にご興味を持っていただき、またご覧いただいて、ありがとうございます。
皆様がこの映画をご覧になって、思い出の中にしまっていた大切な宝物を思い出していただけると嬉しいです。
この作品は、中国の著名なペット用品メーカーから私に連絡があり、2~3分の広告を制作してほしいとの依頼の元に制作されたものです。彼らから求められたのは、黒猫を主人公にするということだけでした。他には全く制約がありませんでした。
この映画の多くのアイデアやディテールは、私が子供たちに語る読み聞かせの物語から着想しています。寓話的な側面は、そうした経緯から形成されたのです。
今回の撮影は凱里から約200キロメートル離れた場所で行われました。
結局、撮影を続けるうちに10分以上の長さのものになりました。しかし、クライアントは完成した作品をとても評価してくださって、商業広告から特別な短編映画へとアップグレードされることになりました。
私が伝えたいこと、それはすべて映画の中にあります。
どうぞ私の映画と、特別な映画体験をお楽しみください。
西澤彰弘(東京テアトル編成部長)ステートメント
ネットの世界には様々なショートコンテンツが潤沢に存在し、優秀な作品がひと時の時代の話題をさらう。
ショートムービーの世界にもこの事例は確かに存在するのだが、映画祭以外で1本のショートムービーが映画館で上映する事はない。
短いからこその興行としての成立の難しさが立ちはだかっていた。
ユーザーもマーケットもショートコンテンツが全盛の時代になったからこそ、映画館でも、今までにない興行スタイルが確立できると考えています。ちょっと空いた時間に1コインで少しだけゆっくりと気分転換ができる、そんな隙間(すきま)を使った隙間(げきかん)上映で世界の様々な優秀なショートムービーを提供していきたい。
映画「Bi Gan / A SHORT STORY」予告+ビー・ガンによるビデオメッセージ
関連する特集・インタビュー
Ko-Z @particolare1964
「Bi Gan / A SHORT STORY」2種類のアートポスター解禁、ヒグチユウコによる黒猫も - 映画ナタリー https://t.co/tNpcuVV7CZ