映画「
本作は人間の性的な交わりを描き、江戸時代に全盛期を迎えた春画の魅力を説く研究者を主人公にした“偏愛コメディ”。内野が妻に先立たれ研究に没頭する“春画先生”こと芳賀一郎を演じ、彼の弟子・春野弓子に北、「春画大全」の編集者・辻村俊介に柄本、芳賀の亡き妻の姉である藤村一葉に安達が扮した。
癖の強い人物・芳賀を演じた感想を聞かれた内野は「心が開放されて寛容になれる存在というか。僕もリミッターを外したくなる。こういう先生が近くにいたら楽しいですよね」と話す。やたらと他人との距離感が近い芳賀を、塩田が再現して見せたのが役立ったそうで「ああ、こういう人か!と、そのときの監督の姿が焼き付いていますね。それが嫌味でもいやらしくもなく、かわいげに見えるんです」と続けた。
北は最初に脚本を読んだ感想を「頭の中で衝撃音が鳴った感覚でした。それを抱えたまま、もう一度読んでみたら、愛すべき変態たちが幸せに突っ走る姿が美しくて。この作品に一目惚れしたんだと思います」と吐露。内野が「それは具体的にはどんな音?」と聞くと、北は身振り手振りを交えながら「ぶくしゅ、バーン!みたいな」と表現した。
劇中には“ドM”という一面もある春画先生を、一葉がムチを打って責める場面も。内野が「安達さんはリハーサルのときから本気モード。僕は目覚めそうになりました」と振り返ると、塩田は「ビシッて音がしたときに『これが気持ちいいんだ!』って叫ばれていて」と述懐した。内野本人は、その発言を覚えてないそうで「たぶん、その瞬間に覚醒したんだと思います」と笑って打ち明ける。「自身が変態だと思う瞬間は?」という質問に、内野は「役者という仕事自体が変態。たった1行のセリフの裏を何時間もかけて掘ったりする。それがぜんぜん苦じゃないんですよ。そういうときは変態ですね」と答えた。
劇中には柄本が空色のTバック姿を披露するシーンもあり、柄本は「あれは一応、江戸の空の色になってるそうです」と裏話を明かしていく。もともと白や黒など地味な色を予定していたが、衣装合わせの際に、部屋から見える空に感化され「こんな色はどうですかね」と提案したそう。塩田も前のめりで賛成し「辻村が見てる空は江戸の空。だから辻村の股間に、艶やかな江戸が住んでいる。あれは本当に素晴らしかった」と独特な表現でたたえて笑いを誘った。
※「春画先生」はR15+指定作品
関連記事
内野聖陽の映画作品
リンク
微笑みデブ(cvユウちゃん) @takakura1982
「春画先生」内野聖陽が覚醒した瞬間とは、柄本佑が穿くパンツは「江戸の空の色」 https://t.co/EahFBvUWs2