福島県のとある港町が舞台の「水平線」は、大切な人ときちんと別れないまま立ち止まってしまった、ある親子の物語。監督の小林が、2013年に白石和彌監督作「凶悪」で共演した瀧と意気投合し、本作へと発展した。
瀧が演じたのは、震災で妻を失い心に傷を抱えたまま高齢者や生活困窮者を相手に散骨業を営む井口真吾。真吾の一人娘で、水産加工工場で働く奈生役に「青葉家のテーブル」の
このたび瀧と小林からコメントが到着。瀧は「『これは断ったらいけないやつだ』と、即答で引き受けさせてもらったら、福島の散骨業者とその家族をめぐる、魅力的で素晴らしい脚本が送られてきました。それから数週間。暖かい雰囲気に包まれながらあっという間に撮り終えた本編は、観る人の心を揺さぶる素晴らしい作品に仕上がりました」と振り返り、小林は「寛容さと寂しさを感じさせるその広い背中は主人公の心情と見事に重なり、初監督作品の手応えを感じさせてくれるものでした」とつづった。
「水平線」は福島・フォーラム福島で12月8日に先行公開。2024年3月1日より東京・テアトル新宿ほか全国で順次上映される。
ピエール瀧 コメント
映画「凶悪」で、僕の舎弟役をやっていた小林且弥くんから「自分が監督で映画を撮るので瀧さん主演をやってください」と突然の依頼。
「これは断ったらいけないやつだ」と、即答で引き受けさせてもらったら、福島の散骨業者とその家族をめぐる、魅力的で素晴らしい脚本が送られてきました。
それから数週間。暖かい雰囲気に包まれながらあっという間に撮り終えた本編は、観る人の心を揺さぶる素晴らしい作品に仕上がりました。
小林監督の作品に携われた喜びと充実感と共に、協力してくださった相馬の皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。
小林且弥(監督)コメント
ある男の決別と再生の物語です。
きっかけは福島で知り合った方々の声でした。
すれ違い続ける個人の声と正しさを振りかざした外からの声。
事実の共有が困難な時代だからこそ、彼らの想いや信念、前を向く姿を可視化できないだろうか。
そんな衝動のみが出発点となったこの作品は、僕が最も信頼する俳優、ピエール瀧さんが引き受けてくれたことで一気に動き始めました。
寛容さと寂しさを感じさせるその広い背中は主人公の心情と見事に重なり、初監督作品の手応えを感じさせてくれるものでした。
共に作品を作ってくださったキャスト・スタッフ、そして撮影に協力してくださった相馬の方々に感謝いたします。
オレンジ @mma_the_orange
ピエール瀧主演!しかも悪役じゃない! https://t.co/uG8GN8VkwY