映画「
元SDN48の大木亜希子による私小説を映画化した本作では、元アイドルのアラサー女子・安希子と56歳のサラリーマン・ササポンの奇妙な共同生活が描かれる。深川が安希子、井浦がササポンを演じ、「美しい彼」シリーズの坪田文が脚本を手がけた。
乃木坂46の1期生として活躍し、卒業以降は女優としてセカンドキャリアを歩んでいる深川は「30歳前後は女性にとって転機と言うか、揺らぎやすい年齢かと思います。セカンドキャリアがうまくいかなかったらどうしよう、評価が得られなかったらどうしようとか、そういった焦りや不安は安希子と同じく私も抱えていたのでとても共感できました」と述懐する。
MCから印象に残っているシーンを尋ねられた深川は「お茶の間でスイカを食べるシーン。2人(安希子とササポン)の長い会話があるんですが、すごく自然な空気感で撮影してくださった。そのやり取りにグッと来るものがあって、大好きなシーンです!」と頬をゆるませた。
家族でも恋人でもないが、安希子と同居することになる“癒やし系”のおっさん・ササポン。井浦は「温かい気持ちになれる作品。ササポンは実在する方なのですが、原作を読めば読むほど妖精のよう。そんなササポン役に大きなやりがいを感じました」と語る。
ステテコ姿で自宅をウロウロするササポンだが、衣装は特注とのこと。井浦は「どこかの量販店で売っているであろうステテコを、生地を選んで、サイズを測って作っていただきました。使い古されたかのような、加工した状態のものもあって細部までこだわっています」と明かす。穐山は「井浦さんをどうやって普通のおじさんに見えるようにするか、ヘアメイクや衣装を大事にしていましたね」と振り返った。
イベントでは、本作にちなみ“詰んだ”エピソードを披露。井浦は「ササポンはピアノを弾くんです。監督は『絶対に井浦さんにやってもらいたい』と言い張っていて、その曲が本当に大変で……。家で練習してもテクニカルな部分が1回も成功しない。自分の中で納得できない状態で現場に行くのって、消えてなくなりたい気分なんですよ」とたじたじな様子だった。
一方で深川は「仕事で青海駅に集合するはずが、“青梅駅”に行ってしまって……。集合場所に人影がなくて、携帯を確認したら『違う!』と気付いて慌てて戻りました。青海まで2時間くらいかかるんですが、その時間は地獄でした。もう2度と繰り返したくない」と告白した。
最後に深川は「人としての弱い部分、なかなか見せない心の奥のドロドロとした部分、人と比べてしまう部分、そんなところも“そのままでいいんだよ”と肯定してくれるような映画になっています。安希子と同じように詰んでいたり、壁にぶつかっている人の気持ちを少しでも楽にできたらいいなと思います」とメッセージを送り、イベントは幕を下ろした。
「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」は、11月3日より全国でロードショー。
映画「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」予告編
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キャサリン☆ @22kyasarin
そしてそして、井浦新さんと深川麻衣ちゃん(まんぷくサクラちゃん姪っ子役)のつんドル試写会も当たったぞい〜。来週観てくる楽しみ😊
井浦さんはオッサンじゃないけどな! https://t.co/pnBXhKCPZa