ドキュメンタリー「
2019年7月15日、
YouTubeで公開された予告編には、2022年7月8日に発生した安倍元首相の銃撃事件以降、市民が政治家に直接声を届けられる唯一の場所である街頭演説中に、“警備”という名のもとに市民が声を上げることの権利が加速度的に奪われていってしまうのではないかといった民主主義の崩壊を招きかねない危険や不安の一端が映し出される。
また本作をいち早く鑑賞した精神科医・香山リカ、芸人・
※山崎裕侍の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
「ヤジと民主主義 劇場拡大版」予告編
香山リカ(精神科医)コメント
有権者のひとりとして、政治に積極的な関心を持ち、発言する機会があれば逃したくない。それは市民の当然の権利というより、むしろ社会の一員としての義務にも近い。いわれなき排除を受け、思いもかけず「原告」として裁判に立ち向かうことになったふたりこそ、“真っ当な市民”だ。
松元ヒロ(芸人)コメント
最初は「ヤジを飛ばしたくらいで、プラカードを掲げたくらいで警察官に排除されるそんな日本」と暗くなったのですが、映画を観ていると、段々と怒りに変わり、同じようにヤジを飛ばしたくなり、声を上げる彼らを見て「私たちも!」とプラカードを掲げる人々を見て泣きそうに。そして、みんなで「爆弾飛ばすより、ヤジを飛ばそう、声を上げよう、これが民主主義なんだ!」と元気が出てきました。勇気が湧いて、希望が見えてきました。
カメラで追い続けた北海道放送にも拍手! これぞ「放送法」に準じた番組! その映画化。
胸が熱くなりました。私もあきらめずに舞台で声をあげ続けるぞ!
前川喜平(元文部科学事務次官)コメント
「たかがヤジ」という話ではない。警察による身体の自由や表現の自由への明らかな侵害だ。
それはしっかりと映像に記録されていた。命令があればカメラの前でも躊躇なく人権を
侵害する警察官たちの「素直さ」が恐ろしい。
検察は起訴せず、道知事も問題視せず、体制側は問題なしで済ませようとする。
しかしこれは自由と民主主義の根幹にかかわる問題だ。そこに鋭い警鐘を鳴らすのがこの映画だ。
テレビ放映版に比べ、劇場拡大版は札幌地裁と札幌高裁の判決を取材して、
日本の司法の在り方にも切り込んだ。人権を尊重する当たり前の判決を書いた札幌地裁の裁判官に対し、
道警を勝たせるため牽強付会の判決を書いた札幌高裁の裁判官。
この映画の続編の舞台は最高裁だ。
大谷昭宏(ジャーナリスト)コメント
言論を封鎖しようとした者は結果、自らの言論を永遠に圧殺されることとなった。
そのことに、いままでも、そしてこれからも、手を貸し続けるのはだれなのか。
このドキュメンタリーは、その答えを出している。
吉田徹(同志社大学政策学部教授)コメント
彼らが発したのは「ヤジ」などではない。「生きさせろ」という、私たち1人1人の声の代弁なのだ。
その声を取り上げては決してならない。私たちのためにも。
松元ヒロ @matsumotohiro
“警備”という名のもとに…ドキュメンタリー「ヤジと民主主義 劇場拡大版」予告解禁 https://t.co/kZOtiI7yKQ