スタジオジブリの株式を日本テレビが取得し、子会社化する予定であることが明らかに。本日9月21日に東京・スタジオジブリで行われた記者会見にて発表された。
会見にはスタジオジブリ代表取締役社長の
まずマイクを握った鈴木は「宮崎駿が82歳、僕が75歳、後期高齢者というものになりました。宮崎駿とは気付いたら45年の付き合い。ジブリも1985年にスタートして、今後どうなっていくのか? 僕自身悩んできました。ジブリは物作りをする一方で、会社経営もしなければならない。やっていくうちに誰かが継いでくれるんだろうと思っていたんですが、そうでないことがわかりました」と述べ、「宮崎駿の長男・
続く杉山は「日本テレビはこれまで金曜ロードショーでジブリ作品を放映し、視聴者から支持を受けてきた。恩恵を受けています。ジブリの成長、発展のお役に立てればと。経営をサポートして、ジブリのアニメ作りや事業が円滑に行えるように支援していきたい」と意気込む。中島は「ジブリは宮崎駿さん、鈴木さんで始まった。この2人が亡くなるその日まで2人中心でやっていく会社。宮崎吾朗ともそういう話をしているんです。日本テレビに協力いただいて、創作活動を続けていきたい」と口にした。
鈴木は「吾朗くんに継いでもらいたいと僕は思っていたんですが、それに反対していたのは宮崎駿なんです。宮崎の名前のもとに、ジブリを支配するのは違うんじゃないかと、広い目でやったほうがよいというのが理由です」と述懐し、「宮崎駿に続く監督を見つける困難さを知りました。『君たちはどう生きるか』と同じようなものを要求されても、若い人には作れない」とコメント。そして「宮崎駿はかつてないほど、『君たちはどう生きるか』の興行成績を気にしている。『支持してくれる人がいるなら、今後企画だけは考えていいかも?』と言っています」と明かし、「映画は採算が取れました。しかもずいぶんと」と結果を伝えた。
イベント終盤には鈴木がこれまでのジブリを振り返る場面も。「宮崎駿も僕もわがままだった。自分勝手、好き放題やってきて、人材育成をサボってきましたね。ジブリって世界的にも珍しい、映画しか作らない会社。その考え方を誰かがどこかで変える必要があるかもしれない。若い人を育てるのはテレビシリーズだと思っているんです。宮崎駿も、高畑勲もそこから出てきた。だから本物の経営者が必要なんです」と言及した。
※宮崎駿の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
鈴木「吾朗くんに継いでもらいたいと僕は思っていたんですが、それに反対していたのは宮崎駿なんです。宮崎の名前のもとに、ジブリを支配するのは違うんじゃないかと、広い目でやったほうがよい」/スタジオジブリが日本テレビの子会社に、鈴木敏夫「僕らは物作りに没頭しよう https://t.co/zc5kU1gYeg