フランス映画「
本作は、パリで暮らす10歳の少女クレムとキジトラの子猫・ルーの物語。クレムは母猫とはぐれた子猫を屋根裏で見つけ、一緒に暮らし始める。両親の不仲に心を痛めていたクレムにとって、ルーとの生活は心安らぐ時間になっていく。そんなある日、森の別荘を訪れたクレムとルーに新たな出会いが訪れる。
映像は、2つの本編シーンに登場する3匹の異なる動物たちへの演出風景を収めたもの。まずは、初めて自然を目にしたルーがケージから森の中へと“プチ脱走”する場面。岩を越えて走り抜けていくルーのアクションシーンを撮影するため、動物トレーナーたちが猫じゃらしやキャットフードを使ってルーの興味を引こうと試行錯誤する様子がうかがえる。
また野良猫とネズミによる追走劇シーンの撮影では、トレーナーが野良猫役のティノを繰り返し呼び、ネズミにもさまざまな音を出しながら排水溝をまっすぐに走らせようと奔走するさまが収められた。カメラはティノの足元を捉え、このシーンをダイナミックに撮影しようとしていることが確認できる。
動物映像作家であり本作の監督を務めた
これまでに1000以上もの作品で動物トレーナーを担当してきたミュリエル・ベックは、猫の演出にあたり「刺激を与えて、自然な行動を促す。猫は家畜に分類される動物だから難しいです。でも私は猫たちを野生動物だと思って取り組みます。動物を飼い慣らすとはどういうことか? 人間の役に立つ動物として選ばれたとしても、野生動物なのは変わらない」とコメント。また動物トレーナーという仕事について「私はむしろ“動物の演出家”と言いたい。動物の習性を考慮しながら、慣れない環境で与えられた役を演じられるよう管理していく。これは現代社会が促すこととは逆の価値に基づく仕事。つまり、忍耐や謙虚、尊敬などが重要なんです。もちろん深い愛情もね。何もかもコントロールしようと上に立ってはダメで、そういう立場から離れなければならないと思っています」とこだわりを語った。
「ルー、パリで生まれた猫」は9月29日より東京・新宿ピカデリーほかで公開。なお本作の公式Xでは「“あなたの大切なネコ”のポスター作りますニャ!」と題したキャンペーンを実施中だ。詳しくは公式Xの投稿をチェックしよう。
う こ つ い @新潟市内でなんとなく生存中 @Niigata06406444
子猫がプチ脱走、演出風景収めた「ルー、パリで生まれた猫」メイキング映像が公開 https://t.co/vh2SY2XSYV