NCWが主催する映画祭が11月に開催　吉野竜平、中川駿の監督作も上映

映画学校ニューシネマワークショップ（NCW）が主催する映画祭イベント「MOVIES-HIGH 23」が 11月4日から11月10日に、東京の池袋シネマ・ロサで開催される。

NCWの映画クリエイターコースの実習作品や、OB作品がー般に公開される本イベント。「映画の未来はここにある。加速するムビハイ！」をテーマに、全23作品がラインナップした。

OB作品としては、新作「ファンファーレ」の公開を控える吉野竜平による「ミゾロギミツキを探して」の再上映が決定。さらに「少女は卒業しない」の中川駿による「わだち」も東京で初めてスクリーンにかけられる。

吉田と中川のコメント、上映作品は下記の通り。

「MOVIES-HIGH 23」予告編

MOVIES-HIGH 23

2023年11月4日（土）～11月10日（金） 東京都・池袋シネマ・ロサ
前売：1400円 / 当日：1600円均一（税込）

＜上演作品＞

クリエイターコースプログラム【BASIC】＜11月4日（土）レイトショー＞

「剥がして、憧憬日」(監督：玉田ゆうな)
「アベンド」(監督：高橋佑輔)
「さらば愛しき我が友よ」(監督：吉田健太郎)
「私の愛を疑うな」(監督：浅田若奈)
※クリエイターコースの実習作品からセレクト
※吉田健太郎の吉は土に口が正式表記

クリエイターコースプログラム【ADVANCE】＜11月5日（日）レイトショー＞

「ぼくの、おじいちゃん」（監督：木村優希）
「やらねばならぬ。」（監督：山崎将洋）
「私は、」（監督：中須賀真子）
「喫茶店にて」（監督：松本兼薪）
「なんでやねん！」（監督：高上雄太）
「マイケルへの手紙」（監督：秋葉一馬）
「回復タイム」（監督：山口智誠）
※クリエイターコースの実習作品からセレクト
※山崎将洋の崎は立つ崎（たつさき）が正式表記

スペシャルプログラム＜11月6日（月）レイトショー＞

「ミゾロギミツキを探して」（監督：吉野竜平）
※上映終了後に監督とスペシャルゲストによるトークイベントを開催予定

制作部プログラム【SELECTION1】＜11月7日（火）レイトショー＞

「Select All（「全選択」）」(監督：John Cairns（ジョン・ケアンズ）)
「そしてまた俺たちは笑顔で」（監督：柴田清克）
「International Romance」（監督：石橋秀一朗）
「灯台の下で」（監督：林正春）
※NCWのOBが所属する制作部で作られた作品からセレクト

制作部プログラム【SELECTION2】＜11月8日（水）レイトショー＞

「被写体の憂鬱」（監督：濱田耕司）
「いらないもの」（監督：小野寺ひかり）
「融解セヨ思考」（監督：武子直樹）
「玄冬の君」（監督：史仙君）
※NCWのOBが所属する制作部で作られた作品からセレクト
※濱田耕司の濱は異体字が正式表記

制作部プログラム【SELECTION3】＜11月9日（木）レイトショー＞

「サイドミラー」（監督：シェークMハリス）
「遠吠え」（監督：シェークMハリス）
※NCWのOBが所属する制作部で作られた作品からセレクト

スペシャルプログラム＜11月10日（金）レイトショー＞

「わだち」（監督：中川駿）※東京初上映作品
※上映終了後に監督とキャストたちによるトークイベントを開催予定

吉野竜平 コメント

「ミゾロギミツキを探して」を撮影したのはコロナ禍前の2018年。撮るときにテーマの一つとしたのが 「東京の風景を記録する」ということでした。
いま改めて観ると、上野公園でドンチャン騒ぎをしながら花見をする人混みのシーンで「人との距離ってこんなに近かったんだよなあ」とザワッとします。
街や風景の変化以上に、自分の中の“人との距離感”が5年の間でまさかこんなにも激変するとは...。
20年以上続いているMOVIES-HIGH。それぞれの作品が、その時代の目に見えるもの、見えないものの変化を切り取っています。

中川駿 コメント

「ムビハイ」について

前作「カランコエの花」は、このMOVIES-HIGHでの劇場公開をきっかけに、全国そして海外にまで上映拡大することができました。
今回のMOVIES-HIGH23からもたくさんの作品が世に放たれ、新しい才能が芽を出していくことと思います。ぜひご注目ください。

「わだち」について

様々な常識がアップデートされようとしている昨今。一見変わったようで、本質はなかなか変わらない。そんな“時代の過渡期を生きるジレンマ”をテーマに制作したのが、この「わだち」という作品です。今を生きる皆様に、ぜひご覧いただきたいと思っています。