ウクライナのアニメーション映画「
ロシアの国民的詩人アレクサンドル・プーシキンの長編詩をもとにした本作は、騎士に憧れる青年・ルスランが主人公のファンタジーラブストーリー。王女との恋模様や、悪の魔法使いに立ち向かっていく姿が描かれる。高塚がルスラン、高橋李依が王女のミラに息を吹き込み、岡本信彦、多田野曜平、森久保祥太郎、NON STYLEの石田明と井上裕介、別所哲也も参加した。
グローバルボーイズグループ・INIのメンバーとして活動している高塚は、本作で声優初挑戦にして劇場映画初出演、初主演を飾った。彼は「『From INI』という番組でラジオドラマをやっていて、そこでのお芝居が今回の映画出演につながりました。本当にうれしくて、やったー!と思ったけれど、それと同時に『何もやったことがないのに主演? 大丈夫かな?』とプレッシャーも押し寄せてきました(笑)」とオファーを受けたときのことを懐かしむ。高塚の新たなチャレンジはメンバーにとってもうれしい出来事だったそうで「(池崎)理人は『一緒に声優をやれたらいいよね』と話したり、お互いの声を褒め合ったりしていたので、すごく喜んでくれました。(佐野)雄大は『声優みたいな声だと思っていたから、それが仕事になって俺もうれしい』と言ってくれました」と反響を伝えた。
ルスランを演じるにあたっては、台本を何度も読み込んで練習を重ね、ほかのアニメーション映画の吹替も参考にしながら役を作り上げていった。アフレコ期間は5日ほど。「声に感情を乗せるのは思っていた以上に難しかったです。自分自身の感覚だけでは表現できない部分も多くて」と最初は苦戦したと明かし、「ルスランに勇気付けられて、背中を押されながらやっていました」とも語った。
ルスランの魅力については「勇敢なキャラクターだけれど、実は弱いところもあるのが人間らしくて魅力的。そして、その弱さを活力に変える強さを持っている」と言及する。自ら道を切り開くためサバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」に参加し、アーティストデビューを果たした高塚にとって、ルスランの成長は自身の軌跡と重なる部分もあったという。騎士を夢見るだけの青年だったルスランが、本物の剣を持つシーンを例に挙げて「自分も『多くの人に歌を届けられたら』と思いながらも、なかなか実現できずにいました。でも今は願いが現実になって、多くの人の前で歌っている。あのシーンのルスランの表情や感情は、僕がステージで感じる興奮に似ていると感じました」と思い入れたっぷりに話す。
主題歌に使われたINIの新曲「My Story」は、高塚が作詞を手がけた。映画の世界観を歌詞に反映させたいとの思いから、「地図」「おとぎ話」「魔法」といったフレーズがちりばめられている。メンバーの反応もいいそうで、「(藤牧)京介は『今までのINIの曲で一番好き』と言ってくれました」「現場で誰かがこの曲を口ずさんでいるのを聴くと、すごくうれしくなります」と顔をほころばせた。
なお本作は、ウクライナの映画業界への貢献を目的に日本上映権が購入され、クラウドファンディングを通じて多くの人々から支援を受け、劇場公開される運びとなった。高塚は「ウクライナの映画に触れたことがある人はまだ少ないと思いますが、この映画はたくさんの人が楽しめる物語です。小さな子から大人までどの年代の方も勇気をもらえるはずです」と映画をアピールした。
「ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン」は全国の劇場で上映中。
※高塚大夢の高は、はしご高が正式表記
※池崎理人の崎は、立つ崎が正式表記
「ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン」日本語吹替版本予告
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massando @koiddon
自分は #髙塚大夢 さんのことを全然知らなかった野郎だが、試写での彼の演技と歌に衝撃を受けた。本作を繰り返し観ているのは海外のアニメ映画のファンとしての応援のためだけど、実は大夢を浴びるのも楽しみにしている。まあ、笑って許してください🙏
#ストールンプリンセス
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