映画「
1990年から1996年に週刊少年ジャンプで連載されたマンガ「SLAM DUNK」をもとに、井上が自ら監督・脚本を担当して映画化した「THE FIRST SLAM DUNK」。2022年12月3日に封切られ、8月13日の時点で観客動員数は1057万人、興行収入は152億4300万円となった。本作は一部の劇場を除いた国内での上映終了日が、8月31日に決定している。
全国の映画館への生中継も行われた本イベント。異例のロングラン上映となった本作について、赤木剛憲役の三宅は「応援してくださってる皆さんの熱意がこんなにも消えないというのは初めての経験で、『感動しました』というような声を聞くたびに、緒を締め直さなきゃいけないなという気持ちです」と真摯に言葉を紡ぐ。宮城リョータ役の仲村が「ここまで来ると、もう終わってほしくないですよね」と呼びかけると、桜木花道役の木村は「あの……終わらせません!」と力強く宣言し、会場を沸かせた。
流川楓役の神尾は「バスケの試合なんで、大勢の人で一緒に観るという体験が、今月末までなんだなと思うと寂しい気もする。一緒に観戦する、共通の感覚を楽しむということを、残りの日数もたくさんの方と存分に楽しんでいただければと思います」とメッセージを送る。学生時代、「SLAM DUNK」をきっかけにバスケを始めたという三井寿役の笠間は「同じように映画を観て、バスケしてみたいと思う小さな子たちであったり、昔やってたけどもう一度バスケしてみるかというような人がたくさんいてくれるといいなと思います」と話した。そして仲村は、観客や井上への感謝を述べつつ「僕の『SLAM DUNK』はまだまだ続いていきます。だからこの言葉で締めさせてください。『行ってくる』」と宮城のセリフで締めくくった。
声優陣の降壇後、トークイベントの第2幕として井上が舞台上に登場。彼は制作中の心境について「少しでもよくしたいという気持ちで、ベストを尽くすことだけ考えていた」と明かし、「公開後は、お客さんに観てもらって、その人に伝わったときにやっと完成するという気持ちなので、伝わってくれるといいなと思いながら過ごしてました」と口にする。また「この映画は『SLAM DUNK』という名前のもう1本の樹です。物を作るときに“予定調和”ってことはしたくない。ただなぞるとか、移し替えるとかはあまりそそられない。それで、この映画もちょっと違う感じになったかなと思います」と語った。「円盤(DVDやBlu-ray)は出ますか?」という質問に対しては「出したほうがいいですか?」といたずらっぽく問いかけ、「出さない人だと思ってるでしょ? そんなことないですよ」と観客の期待を煽った。
最後に井上は「マンガを描くときに何を大事にしてたかというと、ページをめくった先で驚いてほしい、ワクワクしてほしい、喜んでほしいという気持ち。(映画も)同じ気持ちでずっと作ってきました。伝わって完成すると言いましたけど、だんだん完成しつつあるのかなという感じがしています。本当にありがとうございます」と感謝を伝え、イベントの幕を引いた。
なお「ラストゲーム」と称した8月25日から31日の1週間限定で、本イベントの模様を収録・編集した映像付きの特別上映を、一部の劇場・上映回を除く全国の映画館で実施予定。詳細は各劇場の公式サイトで確認を。
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井上雄彦は「ベストを尽くすことだけ考えていた」、映画「SLAM DUNK」円盤化への言及も #SmartNews https://t.co/dOf6YmrFjb