特集上映「イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K」の公開記念舞台挨拶が、本日8月9日に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、韓国から来日した映画監督
本特集では、イ・チャンドンが自らレストア作業を行った6作品の4K版と、イ・チャンドンの創作に迫るドキュメンタリー「
本日は特集のラインナップから「
またフランス人監督アラン・マザールが手がけたドキュメンタリー「イ・チャンドン アイロニーの芸術」についても話が及び、イ・チャンドンは「最後までちゃんと観ていないんです。あまりにも恥ずかしかったから。自分の姿を撮られた映像を観るのは恥ずかしいものですよね。自分の声を聴くのも居心地が悪いと思うくらい小心者なところがあるんです。自分の作品や人生について説明するのでなおさら大変で、やらなければよかったとも思ったんですけど(笑)、観た方々は楽しんでくださったようで。(作品を)理解するうえで助けになったという声もありました」と率直に明かした。
終盤には、仲野から「監督の作品のようなヒューマンドラマに参加したいと思うんですけど、監督が映画を撮るうえで大切にしていることはなんですか?」と質問が。イ・チャンドンは「本物の人生を描きたい。作られたものではなく、ありのままの人間の姿を見せることだと言えます」と答える。そして「皆さんが映画を観て、登場人物の感情が本物だと思ったら、自分の人生と結び付けて何かを残してくれると思います。そういう映画を作ることによって皆さんとコミュニケーションを取りたいです」と続ける。
仲野は「素敵な言葉をいただけて……大事にしたいと思います」と感激。司会者から「監督の作品に出たいですよね?」と聞かれると、「そりゃそうです!(笑)」と本音をぶつけ、「日本の映画人もイ・チャンドン監督の作品に多大な影響を受けています。ぜひ皆さんにも素晴らしい作品を劇場で堪能していただけたら」と呼びかける。最後にイ・チャンドンはこれから「シークレット・サンシャイン」を鑑賞する観客に向け、「少しつらいかもしれませんが、“秘密の日差し”を心の中で感じ取っていただけたらうれしいです」と語りかけた。
「イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K」は8月25日より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次開催。
イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K
2023年8月25日(金)~ 東京都 ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次開催
<上映作品>
「イ・チャンドン アイロニーの芸術」
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tAk @mifu75
【舞台挨拶レポート】仲野太賀、憧れの監督イ・チャンドンからの“素敵な言葉”噛み締め「大事にします」 https://t.co/xoGm0gEfjV